はじめてのネットショップ(ECサイト)制作!開業に最低限必要な準備についておさらいしよう

今回は、ネットショップ(ECサイト)を開業するために必要なサーバやドメインなどについて、まとめてみました。

ECでは、集客では広告、SEOやSNS、機能としてはカード決済や顧客情報など、通常のサイトよりも決めるべきことが多くあります。

尚、ネットショップ(ECサイト)を開業する前に検討すべき内容については下記の記事が参考になります。

ネットショップ(ECサイト)を構築、開業する前に検討しておくべき8つの準備

目次

ドメイン

domain

ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、例えば、検索サービスのGoogleは下のURLを持っています。

https://www.google.co.jp/

この中で、下がドメインにあたる部分です。

google.co.jp

ドメインがなければ、ユーザーはECサイトを見ることができないため、ECサイトを作るときには、忘れずに用意しておく必要があります。

ここで注意しておきたい点が、独自ドメインとサーバ会社等が共有で使用しているドメインがあるということです。

レンタルサーバー等を借りると自動でドメインが割り当てられることが多いのですが、例をあげると、下のようなドメインです。

(ユーザー名).sakura.ne.jp
※「さくらのレンタルサーバー」の場合。

このドメインは、さくらサーバが持っているsakura.ne.jpという共有のドメインのサブドメインとして存在するドメインです。

そのため、さくらサーバ以外のサーバに変更した場合、上記のドメインを使用することができません

もちろん、このようなドメインだとユーザーに覚えてもらいにくいですし、ブランディングの面でもおすすめできません。

そのため、任意の文字列で取得できる独自ドメインを提供しているサービスを使い、自分だけの独自ドメインを取得することをおすすめします。

独自ドメインの場合、サーバ等を移動してもドメイン名は変わりませんし、ネットショップ(ECサイト)のコンセプトに合わせたネーミングをつけることで、ブランディングにもなります。

長期的に使用することを前提に長く使えるようなドメイン名を取得するようにしましょう。

サーバーを用意する

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ネットショップ(ECサイト)に限らず、ホームページ一般で必要となるものにサーバーがあります。

サーバーとは、簡単に言えばECサイトの設置場所のこと。

例えば、ページのプログラムファイル(HTMLやCSS、PHPなどのこと)や商品写真、イラスト、動画、ユーザーのアカウント情報などが配置されます。

はじめてのネットショップ(ECサイト)の場合、サーバーは自前で用意するのではなく、レンタルサーバー会社から借りる方法が一般的です。

レンタルサーバーの種類によって、料金や仕組みが異なり、セキュリティに対する取り組みも会社によってさまざまです。

ネットショップ(ECサイト)向けのサーバを借りるうえでのチェックポイントは下記のようなポイントです。

  • WordPressやEC-CUBEなど、主要なソフトウェアに対応しているか
  • 独自SSL認証等の設定が可能か
  • 画像等のUPが多いためサーバの容量は十分か
  • サーバの稼働率は99.9%以上か
  • バックアップやセキュリティ等の機能が充実しているか
  • 管理画面等は使いやすいか
  • 長く運営しているサーバ会社か
  • ネット上で評判がよいか

もちろん、実際に使ってみないとわからないというのがありますが、ネットショップ(ECサイト)は通常のサイトよりもサーバの移行が大変になりがちなので、慎重に選ぶようにしたいですね。

レンタルサーバー会社の中には、料金のかからないトライアル期間を設けていることも多いです。レンタルサーバー選びに迷ったら、トライアルを活用して実際に使ってみてもいいでしょう。

ネットショップ(ECサイト)のデザインを作成する

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デザインは、ペルソナや商材に合うようにしなければいけませんが、ネットショップ(ECサイト)は通常のサイトよりもユーザーが使いやすいデザインという点が特に重視されると言えるでしょう。

いくら見た目が良くても、アイコンの場所や文字の大きさなどが小さい等の使いづらいデザインはユーザーに敬遠されてしまいます。

また、ターゲットのユーザーが10代、20代、50代などの年代、性別などによっても使いやすいデザインというのは変わるため、そのあたりも配慮することが必要でしょう。

ネットショップ(ECサイト)に欠かせないスマートフォン対応

数年前から急速に普及したスマートフォン。

今や消費者向けのサイトは、PCよりもスマホやタブレットからのアクセスが多いのが一般的です。

いつでもどこでも購入ができるスマートフォンの対策を進めることは、ネットショップ(ECサイト)にとって死活問題といっても過言ではないでしょう。

商品情報としてのコンテンツとメディアとしてのコンテンツ

ネットショップ(ECサイト)制作と聞くと、デザインやプログラミングにばかり目がいってしまうものですが、文章や画像などのコンテンツも非常に重要になります。

日々変わることが多い商品情報は一元管理を

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1商品のみで勝負をする単品通販サイトであれば別ですが、数十から数百の商品を掲載する場合、情報を一元管理することが重要です。

ネットでは、簡単に類似商品を比較検討できるため、ライバルサイトやライバル商品の情報や価格を確認しながら、日々商品情報をアップデートすることが必要です。

その際に、資料が紙主体であったり、様々な場所に保存がされている等の管理がずさんな場合、古い商品情報や画像などがアップされ、クレームにつながることがあります。

グーグルドライブのスプレッドシート等で一元管理をする、dropbox等でエクセルファイルを共有する等、情報の一元化を意識するようにしましょう。

メディアとしてのコンテンツ作成

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機材や工具などカタログ的な形で商品を掲載するだけで十分に商品特性がわかる商品もあれば、食品やアパレル用品など写真とスペックだけでは良さが伝わらない商品があります。

ネットショップ(ECサイト)の大半は後者のような商品のため、ショップ自体のコンセプトや商品ごとの魅力をしっかりとアピールしないと、何万もあるネットショップに埋もれてしまうでしょう。

ショップの売れ筋やコアになる商品については、ランディングページやブログなどを使い、直接ユーザーに説明するような視点で文章や画像などのコンテンツを充実させるようにしましょう。

セキュリティ対策

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個人情報や取引内容など、重要なやり取りが行われるネットショップ(ECサイト)にとって、セキュリティ対策は特別重要です。

セキュリティ被害に遭うのは、大手サイトだけではなくスタートしたばかりの中小のECサイトであっても、その可能性はあります。

ハッキングに遭うと、自社だけでなくお客さまにも被害が及び、最悪、閉店の原因になってしまう場合があります。

はじめてのネットショップの場合、モールやASPのカートサービスを利用するかと思いますが、その際セキュリティ対策で頭に入れることは下記のようなポイントです。

  • サーバには必ずSSL認証を導入する
  • 自社で管理する個人情報をできるだけ減らす(カード情報などはカート運営会社などで管理する等)
  • カートやサーバは、ある程度大規模なネットショップ(ECサイト)の運用実績のあるサービスを使う
  • パスワードやIDなどは可能な限り複雑化する
  • 管理画面などの情報などはできるだけ限られた人員のみが扱えられるようにする

長期運用を前提としたネットショップ(ECサイト)構築を

ネットショップ(ECサイト)の構築時に決めるべき必要なことや準備すべきことについて解説してきました。

ECサイトは作って終わりではなく、いかに効率的な運用やマーケティングができるかが非常に重要です。

ご紹介したポイントを参考にしていただき、行列のできるネットショップ(ECサイト)を目指しましょう!