業界別のWordPressサイト制作時のポイント(塾・家庭教師派遣会社・教育業界編)

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業界別のWordPressサイト制作について解説する連載です。

今回は塾や家庭教師派遣など、教育・ラーニング系のサイトをつくるときのポイントについてまとめています。

目次

塾や家庭教師派遣会社などの教育系サイト制作のポイント

フォームやCTA要素を活用する

塾や家庭教師派遣のサイトの場合、サイトを見るのは既存ユーザーではなくほとんどが見込み顧客

そのため、2回目の訪問を促したり、次のステップにつなげるための問い合わせフォームやCTA要素をふんだんに使って、機会損失を避けることが重要です。

問い合わせフォームについては、「Contact Form7」や「Gravity Forms」などのプラグインが定評があり、ネット上の情報も豊富でおすすめです。

Contact Form 7 — WordPress Plugins

WordPress Forms - Gravity Forms Contact Form Builder and Lead Data Management Plugin For WordPress

CTA要素が作成できるプラグインとしては、「WordPress Calls to Action」が便利です。簡単なA/Bテストも可能です。

WordPress Calls to Action — WordPress Plugins

ネット活用でも地域密着型のサービスということを忘れない

インターネットなどを使ったオンラインの授業もかなり活発でユーザーは場所に影響されずにサービスを受けることができるようになってきました。

ただ、教育産業全体としては地域密着のサービスであることには変わりはありません。

デザインやマーケティングなどを行う際は、SEO対策のキーワードに地名を盛り込む、リスティングも地域ごとに効果測定ができる、キャッチコピーも地域の特性を含むといったことを忘れないようにしましょう。

SEO対策のプラグインとしては、定番ですが「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」等がおすすめです。

いずれもトップページや固定ページ、投稿のメタ情報(タイトル、説明文、キーワード)の設定が管理画面上で出来ます。

タグ設定の他にも機能がたくさん!WordPressのSEO系大人気プラグイン「All in One SEO Pack」全機能レビュー
内部のSEO対策はプラグインに丸投げしよう!「WordPress SEO by Yoast」全機能レビュー管理画面編
WordPressの2大SEOプラグイン「All in One SEO Pack」と「WordPress SEO by Yoast」を比べてみました

盛り込むべき固定メニュー

次は、固定ページを使ってグローバルメニューとして作成すべき内容について見ていきましょう。

教室や設備の紹介

教室がある場合は、必ず教室紹介のメニューをつくり、できるだけ、授業(サービス)の雰囲気がわかるような教室の様子を写真で掲載するようにしましょう。

写真を掲載する場合は、ギャラリーを使うことも効果的です。WordPress標準のギャラリー機能を使っても良いのですが、プラグインを使うと綺麗にギャラリーが表示できます。

Easy FancyBox — WordPress Plugins

NextGEN Gallery — WordPress Plugins

講師の紹介

塾や予備校の場合は、講師の紹介ページもつくりましょう。

こういった業種では、一人一人の講師が商品であり差別化を図るための重要な要素になります。

実績やバックグラウンド(専門など)についても記載しながら、魅力的な紹介ページをつくるようにしましょう。

授業以外のサービス

競合との差別化をはかるためにも、授業以外のサービスがある場合は積極的に載せていくようにしましょう。

例えば、進学塾では、生徒の入退室時にメール配信をするサービスや親向けのサポートサービスなど、生徒の安全面やキャリア相談などの面で他社と差をつけるような取り組みが行われています。

取り入れたい更新型のメニュー(投稿・カテゴリーで作るメニュー)

最後に見ていくのは、更新型のメニューです。

合格者一覧

進学塾や予備校などの場合、合格者数などの成果は非常に大事です。ユーザーが最も気になるところなので、積極的に掲載していってください。「合格者の声」などのコンテンツを載せてもいいでしょう。

合格者一覧を画像として表示しているサイトも多いのですが、その場合は忘れずにalt属性を設定しておきましょう。alt属性とは画像の内容を示す文章のことで、これを設定しておくとSEOに強いページにできます。

alt属性は、画像をアップロードしたときに設定できます。メディア詳細の「代替テキスト」がalt属性にあたります。

講師のブログ

講師の質が非常に大きな要素となる教育サービスでは、やはり講師ブログは非常に重要なツールです。

日々の授業の様子や教育ポリシーなどを、教師本人の言葉で語ることが非常に効果的な情報発信になります。

授業動画の公開

授業のデモ動画を掲載することも、大変有効です。本格的な授業の動画でなく簡単なダイジェストのようなものでも、問い合わせをする前の検討段階のユーザーへのアピールにもなります。

動画サービスの場合、トライアルとして授業動画を公開することをおすすめします。

動画を掲載する方法ですが、WordPressではメディアとしてアップロードします。

アップロードした動画を選択して、本文に追加すれば埋め込み完了ですが、サーバに負荷がかかるため、YouTubeをはじめVimeoなどの動画サービスの利用がおすすめです。

設置も記事本文にURLを記述するだけで動画の埋め込みができます。

まとめ

塾や家庭教師派遣会社など、教育系のサイトを制作するときのポイントについてご紹介しました。

基本的なサイト制作のセオリーが通用しやすいジャンルだと思いますが、それを実践できているサイトが少ないのもこの業界の特徴です。

そのため、しっかりと取り組めば結果を得やすいということも言えるかもしれません。