「擬音語」「擬態語」の違いは?商品紹介や企業ブログでの使い方と注意点

商品紹介や企業ブログを書いていて、特徴を説明すると文章が硬くなってしまうことはありませんか。「ふわふわ」「カチッ」といった言葉が、質感や音を伝える助けになることがあります。
こうした擬音語・擬態語は便利ですが、使う場面や量によっては、かえって説明が曖昧になります。
この記事では、擬音語と擬態語の違いを押さえ、商品紹介やサービス説明に取り入れる方法を例文で紹介します。
「擬音語」「擬態語」の意味と違い
まずは、耳で聞こえる音を表すのか、ものの様子や感覚を表すのかで分けると理解しやすくなります。擬音語・擬態語などをまとめて「オノマトペ」と呼びます。
擬音語は「音」や「声」を表す言葉
擬音語は、耳から聞こえる音を言葉で表したものです。例えば、以下のような表現があります。
- 雨が「ざあざあ」と降る
- 紙が「ビリッ」と破れる
- ふたが「カチッ」と閉まる
「わんわん」「ニャーニャー」のような動物や人の声も、広い意味では擬音語に含めて説明されます。細かく分ける場合は、物音を表す「擬音語」と、声を表す「擬声語」を区別します。
猫の鳴き声を「ニャーン」「ニャオーン」と書くように、一つの音にも複数の表現があります。ただし、どの言葉でも同じ印象になるわけではなく、音の大きさや長さに合う表現を選びます。
擬態語は「様子」や「感覚」を表す言葉
擬態語は、実際に音が鳴っていなくても、ものの状態や様子を表せる言葉です。例えば、以下のように使います。
- 星が「きらきら」と輝く
- 表面が「つるつる」している
- 布が「ふわふわ」している
広く説明するときは、人の動きや気持ちを表す言葉も擬態語に含めます。細かな分類では、生き物の様子を表す「擬容語」、心理や痛みなどを表す「擬情語」と区別することもあります。
国立国語研究所の「擬音語・擬態語」にはどんな種類がある?では、この五つの分類を紹介しています。同じ言葉でも、文脈によって表すものが変わる点に注意しましょう。
「擬音語」「擬態語」を記事作成に使う方法
擬音語と擬態語は、文章にメリハリをつけ、読者が場面を想像する手がかりになります。ここからは、企業サイトでの使い方を説明用の例文で比べてみましょう。
硬い文章を読みやすく、親しみやすくする
商品を使うときの音や手触りを表すと、特徴を具体的に思い浮かべてもらいやすくなります。単に言葉を足すのではなく、何を伝えたいかを決めてから使います。
擬音語を使う例
使う前:ふたを押し込むと、閉まったことを知らせる音がします。
使った例:ふたを押し込むと、カチッと音がします。
音を言葉にすると、使うときの様子を短く伝えられます。ただし、実際にその音がするかは商品で確認し、音だけで安全性や密閉性を保証する説明にしないようにします。
擬態語を使う例
使う前:このタオルは柔らかい手触りです。
使った例:このタオルはふわふわとした手触りです。
「ふわふわ」は、柔らかさの印象を伝える表現です。商品紹介では、素材やサイズなどの具体的な情報と組み合わせると、感覚だけに頼らず説明できます。
長い説明を短く伝える
音や手触りを細かく説明すると、文章が長くなることがあります。企業ブログでも、場面の描写を短くしたいときに使えます。
擬音語を使う例
使う前:工房では、職人が木づちで材料を繰り返し軽くたたく音が聞こえます。
使った例:工房では、職人が木づちで材料をトントンとたたいています。
作業の様子を伝える企業ブログなら、音を添えることで場面を描写できます。一方、作業手順書では、たたく位置や力加減など、再現に必要な説明を省かないことが大切です。
擬態語を使う例
使う前:この生地は、表面に細かい凹凸のある手触りです。
使った例:この生地は、ざらざらとした手触りです。
短くはなりますが、凹凸の大きさまで正確に伝わるわけではありません。素材を比較する記事なら、写真や仕様も添え、判断に必要な情報を残しましょう。
カタカナ・ひらがなを文体に合わせて使い分ける
同じ言葉でも、表記によって文章の見た目が変わります。例えば、商品紹介なら次のように比べられます。
- カタカナ:表面が「ツルツル」した器です。
- ひらがな:表面が「つるつる」した器です。
どちらか一方が常に正しいわけではありません。見出しで目立たせたいのか、本文に自然になじませたいのかを考え、前後の文章と合わせて読み比べます。企業サイトに表記ルールがあれば、それにそろえましょう。
「擬音語」「擬態語」を使うときの注意点
食品や衣料品、生活雑貨など、食感や手触りを伝えたい商品紹介では取り入れやすい表現です。企業ブログでも、工房やイベントの様子を伝える場面に使えます。
ただし、業種だけで決めることはできません。同じサイトでも、親しみやすい紹介記事と、仕様・費用・契約条件を示すページでは、求められる説明が違います。
一文に詰め込みすぎない
擬音語・擬態語をいくつも重ねると、何が商品の特徴なのかがぼやけることがあります。次の例を比べてみましょう。
詰め込んだ例:ふわふわで、もこもこで、さらさらのタオルです。
特徴を絞った例:ふわふわとした手触りのタオルです。
使用回数に一律の正解はありません。伝えたい特徴を一つ選び、似た印象の言葉を重ねていないか、商品そのものと表現が合っているかを確認します。
読者が想像できる言葉を選ぶ
独自の言葉で印象をつけようとしても、意味が伝わらなければ説明になりません。例えば「もよーんとした使い心地」だけでは、どのような使用感なのか判断しにくくなります。
一般的な表現でも、受け取り方が全員同じとは限りません。使い慣れない言葉は辞書などで意味を確かめ、具体的な説明に置き換えたほうが伝わるかも考えましょう。
サービスの内容や条件を曖昧にしない
サービス説明で「サクッと導入」「サクサク動く」と書いても、必要な手順や動作条件は分かりません。雰囲気を伝える見出しに使う場合も、本文では実際の内容を示します。
例えば「サクッと申し込み完了」とするより、「フォームで希望内容を送信し、担当者の確認後に申し込みが確定します」と書くほうが、手続きの流れを説明できます。
仕様、所要時間、料金、契約条件などは、感覚的な言葉だけで済ませないことが基本です。確認していない速さや効果を、擬音語・擬態語で強く印象づける使い方も避けます。
AIには表現候補を出してもらい、意味の変化を確認する
言い換えに迷うときは、AIに複数の候補を並べてもらう方法もあります。元の文章と、変えてはいけない事実を一緒に渡すと、比較するポイントを明確にできます。
指示例:
次の企業サイト向け文章について、擬音語・擬態語を一つ使う案と、使わない案を出してください。元の意味・事実・条件は変えず、性能や効果を付け足さないでください。意味や印象が変わる箇所も示してください。
文章:「このタオルは柔らかい手触りです。」
候補が出たら、実物にない特徴が加わっていないか、元より強い効果を示していないか、会社の文体に合うかを人が確認します。入力するのは、社内で利用が認められたツールに渡せる情報に限ります。
伝えたい特徴に合う表現を選ぼう
擬音語・擬態語は、商品や場面を想像してもらうための選択肢です。まず一文で試し、使わない文章と読み比べて、伝えたい特徴が明確になったかを確認してみてください。
親しみやすさを加えながらも、購入や申し込みの判断に必要な事実は具体的に残す。その使い分けが、企業サイトで読みやすく誤解の少ない文章を書く助けになります。


