コンテンツマーケティング入門!失敗しないための企画作りから参考事例と書籍を紹介!
この記事からわかること
- コンテンツマーケティングが注目される理由がわかる
- コンテンツマーケティングの企画作りがわかる
- コンテンツマーケティングの企画力をUPするための書籍や事例を紹介
サイト上で商品を売りたい・収益を上げる施策には様々なものがありますが、現在主流なのがコンテンツマーケティングです。
ユーザーにとって有益なものになるようなサイト作りからスタートするコンテンツマーケティングは、SEO施策の一部としてとらえられがちですが、むしろSEOの方がコンテンツマーケティングの一部と言えます。
長期的な収益アップにも繋がるコンテンツマーケティングをしっかりと学びライバルに差をつけていきましょう。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは「ユーザーの興味を引く情報が詰まった有益なコンテンツを作ることで、ニーズが明らかになっているユーザーだけでなく、ニーズに気づいていないユーザーを顧客化するためのプロセス」のことです。
コンテンツマーケティングが注目されるようになった理由
コンテンツマーケティング自体の考え方は、10年以上前からあり、それほど新しいものではありません。
今コンテンツマーケティングが注目されるようになった理由には大きく3つあります。
グーグルのアルゴリズム精度が上がり小手先のSEO手法が通用しなくなった
少し前のSEO対策は、そのサイト、そのページがユーザーの役に立つのかという評価よりも、いかに被リンクを集めるのかという視点で様々な対策が行われてきました。
しかし、ここ数年、グーグルの検索エンジンのアルゴリズムの見直しや技術が上がり、ユーザーの役に立つのかという評価軸の精度がかなり高くなったと思われます。
テクニックに偏りがちだったSEO対策が通用しづらくなった結果、コンテンツマーケティングが再度注目されています。
スマホとソーシャルメディアの拡大
スマホとソーシャルメディアが拡大することで、ユーザーは、情報の受け手としてだけでなく発信者としてインターネット上の情報拡散に非常に重要な役割を担うようになりました。
発信者としてユーザーにとって、単なる広告や会社概要のようなページでは、共有したり取り上げる対象になりにくいため、共有や拡散の対象になるような企画性の強いコンテンツが重要になってきたと言えるでしょう。
ユーザーの情報リテラシーの向上
ソーシャルメディアの拡大にも関係しますが、インターネットユーザー全体の情報リテラシーが上がったというのも一つの要因です。
広告などの宣伝文句などを鵜呑みにせず、インターネット上の口コミやレビューなどを収集し自分で評価をするという行動が増えてきたため、そういった情報収集の対象になるようなコンテンツが求められるようになったのも一因です。
今のインターネットの特性とコンテンツマーケティングの相性は非常によいため、様々な企業で何らかの形で導入がされるようになってきたんですね。
次に、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットを見ていきましょう。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングの主なメリットは以下の通りです。
- 広告を出す必要がなくなるのでコスパがいい
- コンテンツはサイト資産になる上にオピニオンリーダーになれる
- SNSなどでシェアされて拡散される
広告を止めると集客ができなくなりますが、コンテンツマーケティングを行えば、広告費を払わなくても集客が見込めるのでコスパがよいと言われます。
また、書き溜めたコンテンツはサイトの資産となり、このコンテンツを読むならこのサイトとサイト名として覚えてくれてリピーターも増えます。
その他にもサイトにコンテンツを載せることにより、ユーザーが簡単にSNSなどでシェアしてくれるので拡散され新たな集客も見込めるでしょう。
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングの主なデメリットは以下のようなものがあります。
- サイト制作にはかなりの時間を要す
- 新しいコンテンツを常に入れなければいけない
- 集客や売上の効果が出るまで時間を要す
サイトを大きく育てるためにはたくさんのコンテンツを作成するので、立ち上げにもかなりの時間を要し、集客・売り上げの効果が出るのにも時間がかかります。
育っていない間も、常に新しいコンテンツを入れなければ検索エンジンが評価してくれないため長期での運用が前提となります。
メリットで、『広告費を払わなくても集客が見込めるのでコスパがよい』と述べましたが、それは成功した場合で、集客がうまくいかなかった場合、広告よりもコスト高になることも少なくありません。
コンテンツマーケティングに必要なポイントはとにかく企画
コンテンツマーケティングの成否を決めるのは、コンテンツ作成や構築の前の企画段階です。
コンテンツマーケティングの企画を行うにあたっては、以下の3つがポイントになってきます。
- コンテンツのゴール設定
- 年齢や性別どんなユーザーに向けたコンテンツにするのか
- 特定のユーザーに向けたコンテンツ設計
それぞれ詳しくみていきましょう。
コンテンツのゴール設定
コンテンツ作成には「特定の商品を広めたい」「売りたい」「コンテンツを読んでくれるユーザーを増やしたい」などどのようにコンテンツを読んでもらいたいのかによって入れた方がいい情報などが違ってきます。
ゴールが明確でなければコンテンツがぶれてユーザーにとって有益なコンテンツにならない可能性がありますので、コンテンツをユーザーにどのように広めていきたいのかしっかりと目的を絞ることが必要です。
年齢や性別どんなユーザーに向けたコンテンツにするのか
コンテンツを作成する際に年齢・性別・好み・悩んでいること・どこに住んでいるのか、など細かく設定することが重要です。
一般的にはペルソナ設計と言われるターゲット設計が行われます。
仮想ロールモデルを詳細まで作ることにより、サイト構築からコンテンツ制作、運用まで関わる人すべての共通認識がぶれないようにします。
特定のユーザーに向けたコンテンツ設計
コンテンツの作成のために企画設定すべきポイントは8つあります。
- ユーザーはどのようなことを検索しているのか
- 特定のユーザーの動きを知る
- コンテンツのカテゴリ設定
- ユーザーを惹きつけるタイトル
- 見出し作成
- ユーザーに有益なコンテンツ作成
- 画像選定
- 記事のURLも重要
それぞれ詳しく見ていきましょう
ユーザーはどのようなことを検索しているのか調査する
ユーザーがどういったキーワードでネット検索しているのかを調査するようにしましょう。
ライバルサイトや検索結果の関連キーワードなどを分析して、しっかりとニーズに合う検索キーワードの調査を行いましょう。
特定ユーザーの動きを知る(カスタマージャーニー)
「このユーザーにはこういったコンテンツが必要」「このキーワードが多く集客できるなど」検索ニーズと特定ユーザーの動きをしっかりと分析することで、無駄のないコンテンツを生み出すことが可能です。
とくに、どういった理由で検索をしたのかという、検索意図については各記事ごとに明確にしておくべきでしょう。
コンテンツのカテゴリ設定
コンテンツをカテゴリごとに分けることによりユーザーが似たような記事を数個読んでくれることで、回遊率が上がり、滞在時間もあがります。
また、綺麗にカテゴリ設定をしていると検索エンジンが理解してくれて検索順位に影響してくるという可能性もあります。
ユーザーを惹きつけるタイトル
コンテンツのタイトルはクリックされるためにも惹きつけるタイトルを作成する必要があります。
例えば、以下のような数字やワードを使うことでクリック率が上がると言われています。
- 数字を利用したタイトル:「●選、」「おすすめの●つを紹介」
- 簡単や便利などを利用:「簡単にできる!」「すぐに使えて便利!」
また、文字数は検索時に表示されるタイトルが32文字以上になると省略されて表示されるので、32文字以内がよいでしょう。
見出し作成
コンテンツ作成を行う前に見出しの作成から行いましょう。
インターネットのユーザーは、記事のようなコンテンツを細かく読まず、飛ばし読みする傾向があります。
そのため、見出しを見ただけで、記事の内容が理解できるような構成にし見出しによって惹きつけて最後まで読んでもらえる記事にすることを心がけましょう。
ユーザーに有益なコンテンツ作成
コンテンツマーケティングにおいて、記事ライティングは非常に重要です。
ただだらだらと文章を書くのではなく、SEO的な視点を入れながら、読みやすく、最後まで興味がもてる文章にしましょう。
最近は特にスマホでの閲覧が多いため、1文はあまり長くないようにしましょう。
画像選定
インターネットのユーザーは、飛ばし読みが基本です。
長々と文章を並べるよりも、コンテンツと関係する画像を途中に入れるなど、疲れずに読む工夫をしましょう。
記事のURLも重要
記事それぞれのURLはしっかりと設定していきましょう。
記事とは関係ないURLに設定すると、検索エンジンが評価してくれない可能性があるので、記事に関連するURLを設定するようにしましょう。
コンテンツマーケティングの成功事例
コンテンツ作りのポイントを説明しましたが、理解はできても実際にはどんな記事がよいのかはなかなかイメージができません。
そんな時は、実際にコンテンツマーケティングを行って集客・収益アップを成し遂げたサイトを
参考にするようにしましょう。
『オウンドメディア.com』で閲覧数の多いオウンドメディアの中から3つ紹介します。
ニキペディア
ニキペディアはニキビケアで有名な「プロアクティブ」を売っているガシー・レンカー・ジャパンが運営しているサイトで、公開から1年で40万UUという数字をたたき出した優秀なサイトです。
ユーザーに選んでもらうために、実際に利用したレビューや商品の口コミ・ニキビについての内容など自社の商品を推すだけでなく、ニキビに悩んでいる人にとって有益なコンテンツを配信しています。
北欧、暮らしの道具店
株式会社クラシコムが運営しているサイトで、月間1,600万PVもの数字をたたき出す人気サイトです。
北欧、暮らし道具店の特徴は商品を押し売りしないということ。
実際にサイトを見てみると商品ページの下にはコーディネートの提案や生地の細かい材質、商品の細かいところまでもが紹介されています。
サイボウズ式
サイボウズ株式会社が運営しているオウンドメディアで月間15万ものユーザーがこのサイトを利用しています。
サイボウズ式は働き方や家族と仕事への向き合い方など、働く現代社会で常に意識しなければいけないことをコンテンツとして配信しています。
コンテンツマーケティングを知るためにおすすめの書籍3選
最後に、コンテンツマーティングを理解するのにおすすめの書籍を紹介します。
沈黙のWebマーケティング-Webマーケッターボーンの逆襲-
沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲 ディレクターズ・エディション
Webライターで有名な松尾茂起氏の書籍で
マンガやイラストなどで全ての内容書かれているので頭にも入りやすく初心者の方でも読みやすい書籍となっています。
Webコンテンツマーケティング サイトを成功に導く現場の教科書
Webコンテンツマーケティング サイトを成功に導く現場の教科書
この書籍は企業のコンテンツマーケティングなどを担当している会社が手掛けた本なので、
どのように有益なコンテンツを作り上げるのかということを幅広く知ることができます。
コンテンツマーケティングの教科書
BtoB向けに作られている書籍です。
コンテンツマーケティングを詳しく知るための情報や大手企業のコンテンツマーケティング成功事例などが載っているので、これから企業サイトを立ち上げるという方におすすめの書籍です。
まとめ
コンテンツマーケティングが注目される理由から企画立案のポイント、事例や書籍などを紹介しました。
コンテンツマーケティングは、企画立案時に押さえておくべきポイントをおさえずにいきなりコンテンツ作成を行って失敗して諦めたというケースが非常に多くあります。
とはいえ、スマホやソーシャルメディアとの相性がよいコンテンツマーケティングは、今のWebマーケティングには必要不可欠。
上手く集客が伸びないと感じるときは、企画段階から見直しをするようにして、長期間取り組んでいきましょう。