
この記事の要点
- Chrome拡張機能でWeb制作・SEO・記事編集・生成AI活用の作業を効率化できる
- Web制作、SEO・コンテンツ編集、生成AI活用の3分野から実務向け15本を紹介
- 目的に合った拡張機能を入れるだけで日常のブラウザ作業を短縮できる
Chrome拡張機能とは、Google Chromeに追加できる小さなプログラムで、ブラウザの機能を用途に合わせて拡張できるしくみです。Chromeウェブストアから無料でインストールでき、サイト確認やSEOチェック、コンテンツ編集といった日常業務の手間を減らせます。
この記事では、Web担当者・制作担当者の実務で役立つ拡張機能を「Web制作」「SEO・コンテンツ編集」「生成AI活用」の3分野から15本紹介します。
Web制作・デザイン確認に役立つChrome拡張機能5選
サイトのデザイン確認や修正作業で使う拡張機能です。フォントや色の確認、CSS調整、スクリーンショットなど、制作まわりの細かい作業がスムーズになります。
WhatFont
WhatFontは、表示中のWebページで使われているフォント情報をマウスオーバーで確認できる拡張機能です。
アイコンをクリックしたあと、気になるテキストにカーソルを合わせるとフォント名がすぐに出ます。クリックすれば、フォントの種類・サイズ・太さ・行間・色も一覧で確認できます。
競合サイトのデザインを参考にしたいときや、デザインカンプと実装のズレを確認するときに使えます。
ColorPick Eyedropper
ColorPick Eyedropperは、Webページ上の任意の色をカラーコードで取得できるスポイトツールです。
アイコンをクリックしてカーソルを合わせると、その位置の色がHEXやRGBで表示されます。コードはそのままコピーしてCSSやデザインツールに貼り付けられます。
デザインカンプとの色合わせや、参考サイトの配色チェックで出番の多いツールです。
Stylebot
Stylebotは、表示中のWebページのCSSをその場で変更してプレビューできる拡張機能です。
フォントサイズ、色、余白などをGUI操作またはCSS直書きで変更でき、変更内容はドメイン単位で保存されます。次にそのサイトを開いたときも設定が残っています。
「この色に変えたらどう見えるか」を本番環境を触らずに試せるので、修正依頼の事前検証にも向いています。
Clear Cache
CSSやHTMLを更新したのに画面に反映されない——その原因はたいていブラウザのキャッシュです。
Clear Cacheは、ワンクリックでキャッシュを削除してくれます。通常は設定画面を開いて複数ステップ踏む必要がありますが、この拡張機能ならアイコンを押すだけです。
サイト更新後の表示確認を素早くやりたいときに手放せなくなるツールです。
FireShot
FireShotは、Webページのスクリーンショットを撮影・保存できる拡張機能です。
画面に表示されている部分だけでなく、スクロールしないと見えない領域も含めたページ全体をキャプチャできます。範囲を指定した撮影も可能です。
保存形式はPNG・JPG・PDFから選べるので、修正前後のデザイン比較やクライアントへの報告資料づくりに役立ちます。
SEO・コンテンツ編集に役立つChrome拡張機能5選
メタ情報の確認や検索結果の絞り込みなど、SEO周りの確認作業に使える拡張機能です。記事の編集やリサーチも含めて、コンテンツ制作に関わる作業をカバーします。
TDK Meta Checker
TDK Meta Checkerは、表示中のページのtitle・meta description・keywordsをワンクリックで確認できる拡張機能です。
DevToolsを開かずにheadタグの中身をチェックできるので、自社サイトのSEO設定確認に向いています。必要な情報だけが整理されて表示されるため、ページごとの設定漏れも見つけやすくなります。
SEO META in 1 CLICK
SEO META in 1 CLICKは、表示中のページのSEO関連情報をまとめて一覧表示する拡張機能です。
title・descriptionに加え、見出し構造(H1〜H6)、画像のalt属性、OGP設定なども確認できます。自社サイトの点検はもちろん、競合サイトのSEO対策を分析するときにも使えます。
TDK Meta Checkerがシンプルな確認向きなのに対して、こちらはもう少し詳しく調べたいときに向いています。
ato-ichinen
ato-ichinenは、Google検索結果を1年以内に公開されたページに絞り込む拡張機能です。
アイコンをクリックするだけで期間指定が切り替わるので、Googleの検索ツールから手動で設定する手間が省けます。
記事のリライトや競合調査で最新の情報だけをさっと集めたいときに助かります。
DeepL翻訳
DeepL翻訳は、ブラウザ上のテキストを選択するだけで高精度に翻訳してくれる拡張機能です。
翻訳したい部分をハイライトするとDeepLのアイコンが出て、クリックするとその場で訳文が表示されます。ページ全体ではなく、必要な箇所だけをすぐ確認できるのが特徴です。
海外のマーケティング事例やSEOツールの英語ドキュメントを読むときに時間を大幅に節約できます。
OneTab
競合調査やキーワードリサーチをしていると、タブが30〜40個に増えることも珍しくありません。
OneTabは、開いているタブをワンクリックでリスト化する拡張機能です。リスト化するとメモリ使用量が減り、ブラウザの動作が軽くなります。
リストからクリックするとタブが復元されますが、復元時にリストから消える点には注意してください。残しておきたい場合はCtrl+クリックで開くか、タブグループをロックしておくと安心です。
生成AI・情報整理に役立つChrome拡張機能5選
ChatGPTやClaudeなどの生成AIをブラウザ上で使うための拡張機能と、調査・情報整理をサポートするツールです。AIを活用したコンテンツ制作やサイト分析の効率を上げられます。
HARPA AI
HARPA AIは、ChatGPT・Claude・Geminiなど複数のAIモデルをブラウザ上で直接使える拡張機能です。
100種類以上のプリセットコマンドが用意されていて、SEO監査やキーワード抽出、コンテンツの下書き作成、ページの要約などをブラウザから実行できます。表示中のページをAIに読み込ませて分析することもできるので、競合サイトの調査やリライト作業で手間を減らせます(2026年6月時点、toolworthy.ai)。
Sider AI
Sider AIは、GPT-4o・Claude・Geminiなど複数のLLMをブラウザのサイドバーから呼び出せる拡張機能です。アクティブユーザーは200万人を超えています(2026年時点、unite.ai)。
閲覧中のページをAIに読ませて要約させたり、選択したテキストを翻訳・リライトしたりできます。タブを切り替えずにAIとやり取りしながら記事編集やリサーチを進められるのが特徴です。
Glippy
Glippyは、WebページのAIO(AI Overview)やGEO(生成エンジン最適化)への対応度を0〜100でスコアリングする拡張機能です。
240以上のチェック項目を16カテゴリに分けて診断し、AI検索に表示されやすい構造になっているかを確認できます。ChatGPTやPerplexityなどのAI検索経由の流入を意識したコンテンツ改善に使えます。
無料プランで11回スキャン可能、買い切りのPro版は19ドルです(2026年時点、glippy.dev)。
Toby for Chrome
Toby for Chromeは、タブをコレクション単位でまとめて管理できる拡張機能です。
プロジェクトやクライアントごとにコレクションを作って、関連するページをまとめて保存しておけます。保存したコレクションはワンクリックで一括復元できるので、案件ごとにリサーチ用のタブセットを切り替える使い方に向いています。
複数サイトの運営を同時に担当していて、案件の切り替えを速くしたいときに便利です。
TabResize
TabResizeは、Chrome画面を複数タブで分割表示できるレイアウトツールです。
縦2分割、横2分割、4分割など、あらかじめ用意されたレイアウトから選ぶだけで画面が整列します。使いやすいパターンを自分で作って保存することもできます。
制作中のサイトと参考サイトの比較、AIの出力を見ながらの編集作業など、画面を並べて見たい場面で活躍します。
よくある質問
拡張機能を入れすぎるとどうなる?
拡張機能が増えるとChromeのメモリ使用量が上がり、ブラウザの動作が重くなることがあります。使っていない拡張機能は無効化しておき、常時オンにするのは10個以内が目安です。
仕事用と個人用で拡張機能を分けるには?
Chromeのプロフィール機能を使えば、アカウントごとに拡張機能を分けて管理できます。仕事用プロフィールに切り替えると、業務に関係のない拡張機能が表示されなくなります。
Manifest V3の移行で使えなくなった拡張機能は?
2025年7月にManifest V2が完全に廃止され、V3への移行が完了しました(forest.watch.impress.co.jp、2025年)。広告ブロッカーの一部(uBlock Originフル版など)は機能制限を受けましたが、この記事で紹介した15本はすべてV3対応済みです。
セキュリティが心配なときに確認すべきことは?
Chromeウェブストア以外からのインストールは避け、インストール時に表示される権限(アクセスするサイトの範囲など)を確認しましょう。レビュー数が極端に少ないものや、長期間更新されていないものは避けるのが無難です。
まとめ
Web制作・デザイン確認、SEO・コンテンツ編集、生成AI活用の3分野から、Web担当者・制作担当者に役立つChrome拡張機能を15本紹介しました。
どれもChromeウェブストアから無料でインストールでき、追加するだけですぐに使い始められます。自社サイトの運用に合った拡張機能を選んで、日常の作業時間を短くしてみてください。











