この記事の要点
- コピペチェックツールとは、文章が既に公開されている他人の記事のコピーになっていないかをチェックするツール
- コンテンツがコピーの場合、信頼を失い検索エンジンで上位表示されなくなったり、著作権侵害で訴えられることがあるので、チェックすることが大切
- 意図せずにコピーコンテンツになっていないかをライター自身でチェックできる
コピーチェックツールとは、自身の文章が既に公開されている他人の記事のコピーになっていないかをチェックするツールです。
一般的には、製作者側、つまりライターに記事執筆を依頼した側が納品された記事の品質チェックのために使うツールですが、ライターとしても無意識に文章が似てしまっているものを納品しないためにも、積極的に使った方が安心です。
この記事では、まずコピーチェックツールについて詳しく解説し、それから、実際のコピーチェックツールをいくつか紹介します。
目次
コピーチェックツールとは?その重要性
コピーチェックツールとは?
コピーチェックツールとは、自身で書いた文章が既に公開されている他人の記事のコピーになっていないかをチェックするツールです。
Web上に公開された記事がチェックの対象で、ツールによっては、学術論文のコピーになっていないかをチェックする機能を備えたものもあります。
コピーチェックツールの種類
コピーチェックツールには無料のものと、有料のものがあり、チェック結果のレポートの様式も様々です。
テキストだけのもの、Wordの文書をそのまま入力として使えるもの、いくつかの文書をまとめてチェックできるもの等、いろいろ存在しますが、意外に見落としがちなのが、チェックにかかる時間です。
膨大な数の記事との比較を検索するので、コピーチェックをするのには時間がかかります。
コピーチェックにかかる時間も、ツールによってさまざまですので、作業効率の面を考えても、コピーチェックにかかる時間が短いツールを選ぶのもおすすめです。
コピーチェックツールはなぜ重要なのか?
Webライティングにおいて、コピーコンテンツがNGなのは、大きく2つの理由からです。
- 法的な罰則として著作権侵害などに抵触している
- その検索エンジンで上位に表示されなくなる
他人のコンテンツを盗作し、自分のコンテンツのように使用することは、当然著作権違反になり法的に問題があります。
さらに検索エンジンにとっても、オリジナルのサイトではなく、コピーコンテンツのサイトを検索結果に含むことは、ユーザーの利便性や信頼性を損ねることになるため、ペナルティ(検索エンジンの結果に表示されない)の対象になります。
意図しないコピーコンテンツを防ぐために
意図的に他人のコンテンツをコピーしなかった場合でも、コピーチェックツールを使った方がよいケースとして、汎用性や一般論、操作説明など、差が付きにくい記事があります。
例えば、
「PythonでWebシステムを作ろう!~Djangoの徹底紹介」
という記事の場合、同じようなテーマの記事がネット上に多数あると予想されます。
また、特定のツールやソフトのチュートリアルが中心の記事では同じような構文や言い回し、単語を使用するため、意図せずコピーコンテンツになる可能性があります。
こういった場合は、コピーチェックツールを使った方がよいでしょう。
特に、記事をクライアントから依頼されて作成した場合、意図せずコピーや盗作にならないためにもコピーチェックツールで確認することは大切です。
無料のコピーチェックツール3選
有名どころの無料コピーチェックツールを3つ紹介します。
CopyContentDetector
CopyContentDetectorの特徴
CopyContentDetectorは無料で4000字まで使えるのがメリットです。
無料ツールとしては、チェックする精度が高いため、おすすめのコピーチェックツールです。
CopyContentDetectorは結果が見にくいのが難点
操作画面が少し分かりにくく、使い慣れるまで操作が難しいかもしれません。
プラン
- 無料 (4000字まで、Wordファイル不可、混んでいると時間がかかる)
- 有料 (8000字まで、Wordファイル可、待ち時間は少ない)
1000円/月と6000円/月があり、6000円の方が各機能を使える回数が多くなっています。
おすすめのケースやユーザー
他のツールでコピー箇所が引っかからなかった文章でも、CopyContentDetectorでは引っかかるなど検索の精度が他の無料ツールよりも高いように感じました。
精度の高さから、無料でコピーチェックをしたいライターには一番のおすすめです。
なお、文書をまとめて一括でコピーチェックできる機能がありますので、作業の軽減になります。
こぴらん
こぴらんの特徴
こぴらんは、チェックの速度がとても速くなっています。
文章ごとの類似度が即座に出ます。
「類似度が多い文章が多く含まれている記事はコピー」と考えなさい、という方式を採用しておりまして、全体結果を目視で確かめられる程度の分量の記事なら使いやすいツールです。
こぴらんはシンプルなツール
チェックのスピードは速いですが、その分結果表示もシンプルなので、他のツールと比べると物足りないと感じるかもしれません。
プラン
無料
おすすめのケースやユーザー
こぴらんがおすすめなのは、手軽にコピーチェックして、軽く結果を見たいライターです。
何と言っても速いのが魅力です。
剽窃チェッカー
剽窃チェッカーの特徴
剽窃チェッカーも速度が極めて速くなっています。
剽窃チェッカーは2000字までしかチェックできない
CopyContetDetecterが無料で4000字までなのに対して、剽窃チェッカーは2000字になります。
プラン
無料
おすすめのケースやユーザー
以前は、学究機関などでの利用で定評があったツールだったのですが、2000文字までというのが課題です。
有料のコピーチェックツール3選
次に、有料のコピーチェックツールを3つ紹介します。
コピペリン
コピペリンの特徴
コピペリンは記事のコピペチェックだけでなく、記事同士のチェックができるのが特徴です。
何万記事チェックしても料金が上がらないのは嬉しいポイントです。
一度にチェックする文字数が多い場合、失敗する場合がある
10000字を超える文字数の多い記事の解析をすると解析が失敗になる場合やPCのスペックによってはフリーズすることがあります。
記事を分けて検索したり、ある程度のスペックのPCで動作をさせて、検索が失敗した箇所は再チェックするなどが必要です。
再チェックは、重複チェックを避けてエラーで取得できなかった箇所のみ行うことができます。
プラン
6600円 (年間ライセンス料)
おすすめのケースやユーザー
年間6600円のプラン一択のコピペリンですが、月額で考えると550円ですので他のツールに比べるとかなり安く利用することができます。
自動で文節ごとに区切り、細かく分かれた文章を徹底的にコピペがないかチェックしてくれるので、少しでも経費を抑えながら大量の記事に対してツールを使用したい人に方におすすめです。
chiyo-co
chiyo-coの特徴
単純コピーだけでなく「文意のコピー」もAIにて発見できます。
結果表示画面がグラフィカルで見やすくなっています。
chiyo-coは使用回数の制限がある
料金は月額4400円で100カウントまでの制限付きなので、安くはありません。
(例えば1000文字で1カウント消費、類似チェックは2倍のカウントを消費)
使用回数の制限が厳しいのが難点です。
プラン
- 無料 (月10カウントまで)
- 4400円 (月100カウントまで)
- 16500円 (月500カウントまで)
- 55000円 (月2000カウントまで)
おすすめのケースやユーザー
しっかりコピーチェックしたい製作者におすすめです。
ライター個人で契約して使うには経費の面からちょっと厳しいかもしれません。
コピペルナーV5
コピペルナーV5の特徴
論文に対応しています(学術論文の集積サーバーの、J-STAGE内も検索します)。
結果表示画面がよくまとまっています。
コピペルナーV5は料金が高い
本格的にコピーチェックしたい人が使うツールです。
特にアカデミックに強いため、ネット上のテキストだけでなく、チェック対象の記事ファイル間のチェックスピードもかなり速いですが、やはり値段がネックになるかもしれません。
プラン
- アカデミック永続ユーザーライセンス・35,300円/1ユーザー~
- アカデミック年間ユーザーライセンス・6,660円/1ユーザー~
- ビジネス永続ユーザーライセンス・110,000円/1ユーザー~
- ビジネス年間ユーザーライセンス・22,000円/1ユーザー~
おすすめのケースやユーザー
コピペルナーV5は、アカデミック用途向けです。
J-STAGEに対応していますが、料金体系を考えるとビジネスシーンでの活用用途はそんなに広くないかもしれません。
まとめ
この記事ではコピーチェックツールを紹介してきました。
受注した記事でも自分のサイトのための記事でも、ライター自身がコピーチェックツールを使い、意図せずにコピーコンテンツになっていないかチェックするのは非常に重要です。
無料で使えるコピーチェックツールも数多くありますので、ぜひコピーチェックツールを使ってみましょう!
また、他にもライティングスキルを上げる1つのテクニックとして、指示語(こそあど言葉)の適切な使い分けを身につけることも大切です。
指示語(こそあど言葉)の概要や、より良い文章に近づけるための上手な活用方法や注意点について解説していますので、参考にしてください。