この記事の要点
- コピーライターは広告に用いられる文章を考える職業
- コピーライターの文字単価はかなり高く、採用されると効率的に稼ぐことが可能
- コピーライターの副業はクラウドソーシングサービスのコンペがおすすめ
みなさんはコピーライターという職業を知っているでしょうか。
コピーライターはWebライターとは異なった業務をする職業であり、最近では副業案件として募集されていることが多くなってきました。
この記事ではコピーライターの業務内容、副業案件と相場について解説します。
コピーライターが自分に合っているかどうか確認し、合っていれば副業にチャレンジしてみましょう!
目次
コピーライターとは
まず、コピーライターとは雑誌やポスターなど広告に用いられる文章を考える職業です。
みなさんもポスターや電車の中吊り広告などで印象に残っているキャッチフレーズがあるかと思います。
実はこれらの言葉は、商品の印象が残るようにとコピーライターによって書かれたものなのです。
このようにコピーライターという職業には、広告する商品の知識はもちろんのこと、見た人の心を惹きつけるような文学的センスも必要になります。
コピーライターとよく混合される職業にWebライター、ライターがありますので、それぞれの違いを見ていきたいと思います。
コピーライターとWebライター、ライターの違い
Webライターは名前の通り、Web上に掲載する文章を執筆する職業です。
比較的はじめやすい副業として近年とても人気になっています。
Webライターとして副業で稼げる人の特徴や、スキル別の相場と単価アップのポイントなどは、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、ライターは大まかな意味で使われることがありますが、本来の意味は本の出版など出版業界で執筆する職業を指します。
このようにコピーライターは広告業界、WebライターはWeb業界、ライターは出版業界というように活動する主な業界が異なっている点を認識しておきましょう。
コピーライターの仕事内容
コピーライターの仕事といえば、キャッチコピーの制作をイメージする方が多いでしょう。
しかし、実はコピーライターの仕事はキャッチコピー制作だけではありません。
商品紹介の文章を考えたり、マーケティング戦略を練ったりするのもコピーライターの仕事に含まれます。
ここでは、多くの人がイメージするコピーライターの仕事、キャッチコピー制作の仕事の流れを説明します。
短いフレーズで多くの人を惹きつける、キャッチコピーはどうやって制作されているのでしょうか。
仕事の受注
コピーライターの仕事は、広告の制作スタッフまたはクライアントの依頼から始まります。
会社専属のコピーライターであれば、営業をしなくても仕事を得ることができますが、フリーのコピーライターの場合、まず自分で仕事を探す必要があるので、営業スキルも必要となるでしょう。
副業やフリーのコピーライターの案件獲得方法については、後ほど詳しく解説します。
商品分析
コピーライターはクライアントから依頼を受けた後、広告で売り出す商品の知識を高めるための調査を行います。
誰よりもその商品のことを知らなければ、多くの人を惹きつけるコピーはつくれないからです。
商品調査は、ただその商品に対する知識を深めるだけではありません。
競合他社がその商品をどのように売り出しているのか、売り出す商品はどの人をターゲットにしているのかなどマーケティング調査も行います。
コピーの候補を出す
商品調査とマーケティングを行い、誰よりもその商品を知ったうえで、コピーの制作に入ります。
多くの人が誤解しがちですが、コピーライターがキャッチコピーを制作する場合、1つの受注に対し、コピーを1つだけ制作するわけではありません。
何十・何百ものキャッチコピーの候補を制作し、その中から選りすぐりのキャッチコピーを選んで、何度も推敲し世に出していくのです。
キャッチコピーの候補を出すときは、商品をより効果的に宣伝するためのワードを考え、組み合わせながら多くの候補を作成します。
クライアントと打ち合わせ
コピー候補を作成し、その中で良いコピーをいくつかピックアップした後、クライアントと打ち合わせを行います。
コピー1つでその商品の売上が大きく変わることもあるので、この打ち合わせは重要です。
そのため、出したコピー候補がすべて不採用になってしまうこともありますし、制作したコピー候補が選ばれても、何度も推敲し最終的には全く別のものが出来上がることもあります。
コピーライターの仕事は、「在宅でできるラクな仕事」と誤解されがちですが、実は必要なスキルも多い大変な仕事なのです。
コピーライターに最適な副業で多い案件の種類と報酬の相場
コピーライターは、今まで広告代理店が請け負っていた仕事でしたが、クラウドソーシングなどの普及によって、副業としての案件も増えてきました。
とはいえ未経験でコピーライターの副業をする場合、高単価な案件を獲得することは難しいでしょう。
まずは簡単な案件から1つずつステップアップすることをおすすめします。
ここからは、コピーライターの副業の種類と相場を難易度別に紹介します。
商品紹介のコピーライティング
未経験者でも受注しやすい案件が、商品紹介のコピーライティングです。
主にクラウドソーシングで募集されており、サプリメントやショップの紹介などジャンルは様々です。
コピーライティングは、短文のキャッチコピーを作成する人と思われがちですが、それだけではありません。
限られた文字数で、購買意欲を惹く商品紹介をするのもコピーライターの仕事の1つです。
文字単価0.1円~と報酬は少ないですが、高単価なコピーライティングの仕事を得るには、まず実績を積むことが最優先。
仕事を通して、コピーライティングの勉強もできるので、未経験者におすすめです。
キャッチコピーの制作
商品紹介のコピーライティングに慣れてきたら、ステップアップして、キャッチコピーの案件にも挑戦してみましょう。
キャッチコピー制作の主な副業案件と単価は次の通りです。
- 単価相場:1,000円~10,000円
- 副業案件:イベントの紹介、商品のキャッチコピー、サービスの名称など
クラウドソーシングで募集する場合、コンペ式であることが多く、多くの候補を考えてよりよいキャッチコピーを制作しても、選ばなければ報酬はゼロです。
短いフレーズで目に留まるキャッチコピーの制作は、コピーライターのスキルはもちろんのこと、発想やセンスも問われる案件です。
金融系のコピーライティング
金融系のコピーライティングは専門性が高いため難易度が高く、高単価な副業案件となっています。
金融系のコピーライティングの主な副業案件と単価は次の通りです。
- 単価相場:文字単価1.0円~5.0円
- 副業案件:金融商品の紹介、銀行口座の紹介、証券取引口座の紹介
たとえば、銀行口座を紹介するためのコピーライティングを請け負った場合、最終的にクライアントに提示された銀行口座へ開設を促す文章を作成します。
読者に特定の銀行口座の開設を促すには、銀行口座の紹介はもちろんのこと、競合他社との比較、銀行口座を開設するメリット・デメリットなどをわかりやすく紹介する必要があります。
そのためには、ライティングスキルはもちろんのこと、マーケティングの知識も習得しなければなりません。
難しい案件ですがクライアントの指示通り、読者を銀行口座開設や金融商品の購入へ導く文章を作成できれば、クライアントから継続的に案件をもらえるので、副業で5万以上稼ぐことも可能です。
コピーライターの副業はまずはクラウドソーシングから探そう
コピーライターの副業の種類と単価を解説しましたが、実際に未経験の場合、どのように案件を探せばよいのかなかなかわからないかもしれません。
未経験者からのコピーライターの副業探しでもっともおすすめの方法は、クラウドソーシングサービスを利用することです。
先ほども言ったように、コピーライティングの仕事は、キャッチコピーの制作だけではありません。
商品の購買意欲を惹きたてる文章や記事を作成するコピーライティングも仕事の1つです。
まずは、単価が安くても執筆できそうな商品紹介のコピーライティングの案件を探し、応募してみましょう。
またキャッチコピー制作の副業案件は、コンペ形式で募集されます。
コンペ形式では、応募時点でキャッチコピーを提示し、その中で最適なものがクライアントから選ばれ、報酬が支払われます。
キャッチコピー制作の場合、必ずしも自分のコピーが選ばれるとは限らないので、できるだけ多くの案件に応募しましょう。
コピーライティングと一緒に進めていくと、副業報酬を得ながらキャッチコピー制作にも挑戦できるのでおすすめです。
ただし、クラウドソーシングで副業を受注する場合、操作や設定、やり取りに不慣れだと、評価が下がってしまい今後の仕事の受注に影響が出てしまうこともあるので注意が必要です。
YouTubeなどにも仕事の流れや受注のコツなどを説明した動画も多いので参考になります。
【完全版】クラウドソーシングで案件応募~納品までの流れを解説
クラウドソーシングである程度実績がついてきたら、コンテストに応募したり、自らサイトを立ち上げてアフィリエイトをしてみたりして、実績をアピールしていきましょう。
さらに、案件を依頼できるプロフィールやポートフォリオを作り、直接受注することで単価UPやスキルアップにつなげることも可能です。
まとめ
コピーライターの仕事は多岐にわたるため、初心者でも仕事を受注することは可能です。
しかし、高単価な案件を受注するには、商品知識を深めるためのリサーチ力はもちろんのこと、競合他社やターゲットを分析するためのマーケティングの知識も必要不可欠になります。
また、キャッチコピーの制作では、スキルだけでなく発想やセンスも必要です。
このようにコピーライターの仕事は大変なことも多いですが、その分自分のコピーがWebや紙面に出たときの達成感は何事にも代えがたいものとなるでしょう。
コピーライターの副業は今後もますます増えてくることが予想されるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。