【2022年版】おすすめのJava資格と資格取得のための勉強法

この記事の要点

  • Oracle認定Javaプログラマは、Oracle社が提供する知名度の高いベンダー資格
  • Javaプログラミング能力認定試験の1級試験では、パソコンを用いた実技試験がある
  • Android技術者認定試験で、範囲にJavaが含まれるのは「アプリケーション技術者認定試験」の方

Javaに関する資格には、「Oracle認定Javaプログラマ」、「Javaプログラミング能力認定試験」、「Android技術者認定試験」などがあります。
それぞれ、試験の内容や証明できるスキルが異なるため、どれを選べばよいか迷ってしまいます。
当記事では、それぞれの資格の特徴や、資格取得のための勉強法について解説しています。

Java資格一覧

Javaの資格には、以下の3種類があります。

  • Oracle認定Javaプログラマ
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • Android技術者認定試験

それぞれどのような資格かご説明します。

Oracle認定Javaプログラマ

2022年版】おすすめのJava資格と資格取得のための勉強法_Oracle認定Javaプログラマ

「Oracle認定Javaプログラマ」は、Oracle社が提供するベンダー資格です。
Javaの資格試験の中でも知名度が高いため、持っていると高評価を得られやすい資格です。
Bronze、Silver、Goldと難易度が分かれており、BronzeとSilverは誰でも受験できますが、GoldはSilver資格保有者にしか受験資格がありません

 

資格名Oracle認定Javaプログラマ
公式サイト https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html
運営団体Oracle社
試験方式多肢選択式
合格ラインBronze:60%
Silver:63%
Gold:63%
受験料 Bronze:11,400円
Silver:32,340 円
Gold:32,340 円
合格率非公開

Javaプログラミング能力認定試験

【2022年版】おすすめのJava資格と資格取得のための勉強法_Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会により運営される民間資格です。
3級、2級は多岐選択式ですが、1級では実際にパソコンを使ってプログラミングを行う、実技試験があるのが特徴です。
1級を持っていれば、実際のプログラミング能力を証明してもらえるので説得力のあるアピールポイントになります。

資格名Java™プログラミング能力認定試験
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/jv/introduction/
運営団体サーティファイ情報処理能力認定委員会
試験方式 3級:多肢選択式
2級:多肢選択式
1級:実技試験(パソコン使用)
合格ライン60%
受験料 3級:5,200円
2級:6,400円
1級:7,800円
合格率59.4%(2021年度平均合格率)

Android技術者認定試験

【2022年版】おすすめのJava資格と資格取得のための勉強法_Android技術者認定試験

Android技術者認定試験は、Android技術者認定試験制度委員会が運営する民間資格です。
メインに問われるのはAndroidの知識ですが、試験範囲にはJavaも含まれています。
「アプリケーション技術者認定試験」と、「プラットフォーム技術者認定試験」に分かれており、Javaが範囲に含まれるのは「アプリケーション技術者認定試験」の方なので間違えないよう注意してください。
Android技術者を目指す方や、すでにJava技術者でAndroidにも興味がある方におすすめです。

資格名Android™ 技術者認定試験
公式サイト http://ace.it-casa.org/
運営団体一般社団法人IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会
試験方式 四肢択一
合格ライン70%
受験料 16,500円
合格率 44.6%(2015年のデータ。直近のデータは非公開)

Java資格取得のメリット

Javaの資格を取得しておくと、以下のようなメリットがあります。

知識や技術が身につく

資格を取得するためには、時間を確保してしっかり勉強しなければなりません。
その過程で、Javaに関する体系的な知識を身につけられます。
すると、今まで「なんとなく」でやっていたことがしっかりと理屈で説明できるようになります。
ずっと「なんとなく」で進めるのは、いざエラーやバグが出たときに対処できなくなってしまうため危険です。

就職、転職のときにアピールできる

就活の際は、自身の能力をアピールしなければなりません。
しかし、プログラミングスキルの程度は言葉で説明することが困難です。
そこで、資格を持っていれば、一定以上のスキルがあることを客観的に証明できます。
「○○の資格を持っています」と言えれば、多くを語らずとも大きなアピールポイントになるでしょう。

資格手当をもらえる場合がある

会社によっては、持っている資格に応じて昇給や一時金で資格手当をもらえる場合があります。
どの試験を受けるか迷ったときは、「合格したら資格手当が出るか」も判断材料にしてみましょう。

Java資格の勉強方法と勉強時間の目安

ここからは、どのように勉強すればJava資格に合格できるのか、おすすめの勉強方法を解説していきます。
あくまでも目安ですが、事前知識がない状態を想定して、それぞれどの程度勉強時間が必要になるかもご紹介します。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、全問多肢選択式の出題です。
この試験では、とにかく問題集をしっかり解いておくのがポイントです。
ほとんどの問題が、問題集に載っているものと同じか、少しアレンジしたものです。
心配な方は別途参考書を購入してもよいですが、問題集にも丁寧な解説が掲載されています。
ただし、実業務に活かすことを意識するなら、実際にコードを書き写して実行してみるとより効果的です。

試験区分BronzeSilverGold
勉強時間の目安50時間80時間100時間
おすすめの参考書徹底攻略Java SE Bronze問題集徹底攻略Java SE 11 Silver問題集徹底攻略Java SE 11 Gold問題集

Javaプログラミング能力認定試験

こちらの試験は、試験問題に対応した参考書がありません。
そのため、一般のJava入門書等で基礎知識を得た後、試験対策は過去問を中心に行います。
3級、2級は選択式問題だけなので、過去問を何周もしておけば安心です。
1級は実技試験があるため、さらに自分自身でプログラミングの練習をしておく必要があります。
そのため、多めに時間を確保して試験に臨むことをおすすめします。

試験区分3級2級1級
勉強時間の目安70時間90時間120時間
おすすめの参考書Java (TM) プログラミング能力認定試験 3 級 過去問題集Java(TM)プログラミング能力認定試験 2級過去問題集Java(TM)プログラミング能力認定試験 1級過去問題集

Android技術者認定試験

Androidの知識有無でかなり難易度が変わってきます。
Android未経験の方は、Javaの学習以上にAndroidの学習に時間を使うようにしましょう。
試験対策としては、やはり問題集のやりこみが重要です。
問題内容がAndroidに特化していて独特なので、繰り返し解いて慣れておきましょう。

試験区分アプリケーション技術者認定試験
勉強時間の目安100時間
おすすめの参考書徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)

まとめ

Javaの資格試験や、勉強方法について解説しました。
資格試験は、取得すること自体も有意義なことですが、その過程でしっかり知識を身に着けることが重要です。
特に、実業務でJavaやAndroidを使う方、Javaスキルを活かして転職を狙っている方などは、サンプルコードを書き写して実行してみるなど、「業務で使える」レベルまで持っていけるとさらに素晴らしいですね。
ぜひ、興味のある資格試験にチャレンジしてみてください。