この記事の要点
- ロジカルライティングは的確な情報処理と齟齬なく伝達ができるようになる
- ロジカルライティングの文章の型はPREP法とSDS法の2つ
- ロジカルライティングの練習方法は、書籍やスクールで学ぶのがおすすめ
ロジカルライティングとは、論理的で分かりやすい文章を書くための方法を指します。
ロジカルとは、日本語で「論理的な」という意味の他に「筋の通った」という意味があります。
文章を書く上で、この文章で何が言いたいのかわからない、文章が読みづらいなどの指摘をされたことがある方は多いでしょう。
また、「もう少し情報を整理して記事を執筆してほしい」、「ロジカルライティングで記事で記事を書いてほしい」などと言われたことがある方もいるかもしれません。
それは、論理的な文章が書けていない点に原因があるかもしれません。そこでロジカルライティングを学ぶことで、読み手にとって分かりやすい、筋の通った文章を書くことができるようになるでしょう。
目次
ロジカルライティングで記事を書くメリット
ロジカルライティングで記事が書けるようになると以下のようなメリットがあります。
- 的確な情報処理ができる
- 相手に齟齬なく情報を伝達できる
ロジカルライティングができることで、書き手にとってもプラスになることが多いです。なぜなら、伝えたいことが明確であるため、相手に誤解なく正確な情報を一度で伝達することが可能だからです。そのため、ライターとして文章を書くうえでロジカルライティングは欠かせないスキルと言えるでしょう。
的確な情報処理ができる
ロジカルライティングができると、膨大な情報の中から的確に情報を整理できるようになります。物事の流れを論理的に捉える力が身につくと、原因と結果、根拠と結論など、情報の繋がりが把握できるようになるからです。
ライターは文章を書く力だけでなく、文章を整理する力も必須です。たくさんの情報から伝えたい内容を整理し、構成を組み立てて、順序立てて説明できれば、読み手に一読で理解してもらえる文章が書けるようになるでしょう。
相手に齟齬なく情報を伝達できる
ロジカルライティングができると、読み手に自分が伝えたいことをしっかりと伝えることができるようになります。なぜなら、論理的な文章が書けると、物事を伝える上で必要な要素を網羅しながら伝達できるからです。
情報を伝達する上で、理解や認識の違い、伝達漏れなどが発生することはよくあります。しかし、これらの食い違いは言葉と論理の繋がりを意識した文章を書くことで解消されることが多いです。
物事に筋の通った文書が書けると、伝えたいことが明白になり、相手に齟齬なく情報を伝達できるでしょう。
【例文付】ロジカルライティングの文章の型
筋の通った論理的な文書が書けるようになるには、いくつかのフレームワークを学ぶのが良いでしょう。今回はロジカルライティングに使えるフレームワークを2つ紹介します。
特に、ライティングに自信がない方や文章力に不安がある方は参考にしてみてください。
PREP法
ライティングにおけるPREP法は、結論を分かりやすく伝えるための文章論法で、ロジカルライティングに最も使われます。PREP法とは、「Point(結論・要点)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論・要点のまとめ)」の頭文字をそれぞれ取ったもので、この順番で文章を書くと論理的な文に仕上がります。
PREP法は、最初と最後に結論・要点を述べる点が大きな特徴です。一番伝えたいことを複数回伝えるため、読者に要点をスムーズに伝えることができます。そのため、ユーザー心理を満足させることが求められるSEO記事には最適な手法と言えるでしょう。
PREP法の具体的な流れ
PREP法の具体的な流れは以下の通りです。
1.Point(結論・要点)
最初に、結論として最も伝えたいことを述べます。その際は短く簡潔に表現することがポイントです。
2.Reason(理由)
次に、最初の結論に至った理由や背景を述べます。「なぜなら」、「その理由は」などの表現で繋げると自然な文章ができるでしょう。
3.Example(具体例)
「理由」の根拠となる具体例を示すことで、結論に説得力を持たせます。
4.Point(結論・要点)
最後に、これまでの文章の要点を述べて主張をまとめます。結論を繰り返すことで、読み手に1番伝えたいことが伝わりやすくなるでしょう。
PREP法を活用した例文
P:PREP法は具体例を充実させることが重要です。
R:なぜなら、具体例が浅いと説得力に欠けた文章になるからです。
E:そこで、文章の割合を1:2:4:1の割合で作成するのが良いでしょう。具体例がなかなか思いつかない場合には、表やグラフを用いることが効果的です。また、引用文を用いて文章に説得力を持たせるのもおすすめの手法です。
PREP法に関してもっと深く学びたい方は、以下のリンクを参考にしてみてください。
P:文章を書く際は、結論と理由はシンプルに、具体例は具体的にすることを意識しましょう。
具体的にPREP法とはどのようなものか、また、PREP法を使用した例文や練習方法はこちらの記事を参考にしてください。
SDS法
SDS法は、文章を分かりやすく書く際に用いられるフレームワークで、「Summary(概要)」「Detail(詳細)」「Summary(概要)」の順で文章が構成されます。
SDS法の特徴は、要点と概要で文章が構成されるので、一貫性のある文章に仕上がります。また、PREP法と異なる理由や具体例を省くため、より簡潔な文章になるのが特徴です。少ない分量の文章や、簡潔な文章が求められる際には最適な手法です。
SDS法の具体的な流れ
1.Summary(概要・要約)
最初に話の概要や要点を伝える。
2.Detail(詳細)
概要の詳細を述べる。
3.Summary(概要・要約)
改めて、話の概要や詳細を伝える。
SDS法を活用した例文
S:SDS法はロジカルライティングの中で最も書きやすい文章です。
D:内容は3部構成です。「S:概要」では、文章の大まかな内容を述べます。「D:詳細」では、概要について詳しく解説します。
S:最後の「S:要約」では、改めて要点をまとめます。
このように、SDS法はシンプルな文章構成なので初心者の方でも簡単に用いることができます。
詳しいSDS法の使い方やメリット・デメリット、「PREP法」との違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
ロジカルライティングの練習方法
ロジカルライティングの練習方法は以下の3つです。
- 普段の会話や議論から論理を意識する
- 書籍で学ぶ
- スクールに通う
ロジカルライティングは、すぐに身につくスキルではありません。そのため、日々のライティングを通して少しずつ意識して身につけていく必要があります。自分にあったトレーニング方法を見つけ、ロジカルライティングをマスターしましょう。
普段の会話や議論から論理を意識する
文章と違い、実際の会話は論理的でなくてもある程度は通じます。なぜなら、会話は雰囲気や声のトーン、表情など参考にできる要素が他にもあるからです。そのため難易度は低くなります。
論理的な文章を書くのが苦手な方は、普段の会話で文章の繋がりや構造を意識しながら話してみるのも効果的でしょう。
書籍で学ぶ
ロジカルライティングに関して、より深く学びたい方は書籍で学ぶのがおすすめ。参考書などの書籍では、基礎から専門的な知識までを体系的に学ぶことができます。
ロジカルライティングに関する書籍は数多く存在します。そこでおすすめの書籍を下記に紹介しているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
- ロジカルライティング 論理的に分かりやすく書くスキル
- ロジカル・ライティング
- 「書くこと」の授業をつくる 中・高・大で教える『はじめよう、ロジカル・ライティング』
また、参考書だけでなくビジネス書や小説からロジカルライティングを学ぶこともできるでしょう。特に小説は文章が起承転結で構成されているため、どのように文章が成り立っているかを学ぶことが可能です。
書籍でロジカルライティングに関する深い知識を身に付けることで、自身のライティングにも活かすことができるでしょう。
スクールに通う
ロジカルライティングを最も効率的に学ぶにはスクールに通うことがおすすめです。書いた文章をスクールで添削してもらうことで、より正確にロジカルライティングのスキルが身につくからです。日常生活において、文章を添削してもらう機会はなかなかないでしょう。
しかし、文書を書く上で客観的な意見がなければ、自分がわかりやすい文章が書けているか分からないでしょう。
気になったライティングに関するスクールに通い、客観的にロジカルライティングができているのか添削してもらうのもおすすめの方法です。
下記におすすめのスクールを紹介しています。多くがweb上で受講することができるのでぜひチェックしてみてください。
- Schoo(ロジカルライティング研修パッケージ)
- 日経のEラーニング(実践ロジカルライティング入門)
- リクルートマネジメントスクール(ロジカルライティング)
https://schoo.jp/biz/theme/curriculum/187
https://school.nikkei.co.jp/seminar/article?sid=P1600036
まとめ
ロジカルライティングはライティングをする上で欠かせないスキルです。この記事を読んで日々の記事に活用できれば、読者にとって分かりやすい文章を執筆できるようになるでしょう。