この記事の要点
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)でオフィスソフトのスキルが証明できる
- オンライン事務の副業の際の差別化につながる
- 初心者が取得するならまずはスペシャリストレベルがおすすめ
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、WordやExcelなどマイクロソフト社のオフィスソフトのスキル証明ができる資格です。
事務の仕事以外でもWordやExcelを使用する機会が多いので、PCを使うすべての人に有益な資格ともいえるでしょう。
特に副業でオンライン事務の仕事をしようと思っている方は、取得しておいて損はありません。
目次
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは?
MOSは、マイクロソフト社のオフィスソフトのスキル証明ができる認定資格です。
MOSを取得すれば、WordやExcelなどの知識があり、使用できることの証明になります。
さらに、マイクロソフト社のオフィスソフトは世界中で使われているので、国際的にも認められている資格です。
MOSを取得しスキルの証明ができれば、WordやExcelなどを使用する機会の多い事務職種への就職や転職に役立ちます。
もちろん資格試験の勉強を通じて、ご自身のPCスキルの底上げや、WordやExcelに関する知識やスキルを体系的に身につけられることもメリットです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の種類とレベル
MOSは、オフィスソフト別に試験が分かれています。
- Word
- Excel
- Outlook
- PowerPoint
- Access
更に上記の中でも、WordとExcelの試験は以下2つのレベルに分かれています。
- スペシャリスト
- エキスパート
スペシャリストでは、Word・Excelの一般的な操作方法を勉強できます。
それに対して、エキスパートでは組織における文書管理やデータの集計に関する問題が出題されます。
事務職種への転職や就職、オンライン事務などの副業をしたい場合には、まずはスペシャリストの合格を目指すのが良いでしょう。
運営団体名 | 株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ |
---|---|
公式URL | https://mos.odyssey-com.co.jp |
住所 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル |
TEL | 03-5293-1888 |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)を活かせる副業
次にMOSの資格を活かせるような副業を見ていきましょう。
データ入力
MOSを取得している方におすすめの副業のひとつは、データ入力です。
データ入力の副業では、依頼主が用意したデータを所定のフォーマットに入力するものが多いです。
入力するデータの種類は次のように、多岐にわたります。
- アンケート情報の入力
- 顧客情報
- 商品やサービスに関する情報
データ入力の場合は入力文字数もしくは案件ごとに単価が設定されている場合が多いです。
例えば文字単価0.8円の場合、500文字入力できれば400円、1,000文字入力できれば800円の収入になります。
データ入力の副業をする場合、MOSの知識だけでなく、タイピング速度も収入を決める重要な要素です。
初めての副業に最適なデータ入力で経験を積むメリット・デメリットは、以下の記事をご覧ください。
資料作成
単純なデータ入力だけでなく、グラフや表を用いた資料やプレゼン資料を作成する副業でも、MOSの知識を活かせます。
わかりやすい資料を効率良く作成できれば、高単価の案件や継続案件も獲得しやすくなります。
オンライン事務・秘書
データ入力や資料作成などの単発業務に慣れてきたら、オンライン事務やオンライン秘書の副業に応募するのもおすすめです。
オンライン事務やオンライン秘書もデータ入力や資料作成の業務も行いますが、それに加えて打ち合わせ日程や場所の調整、経費精算やリサーチ業務なども行います。
依頼主によって業務範囲や種類が異なる一方で、スキルや経験を積めば高単価の案件受注も目指せるのがオンライン事務やオンライン秘書の魅力です。
またオンライン事務やオンライン秘書の場合、継続して仕事をもらえるケースも多いので、データ入力や資料作成よりも副業の収入が安定しやすいこともメリットといえるでしょう。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の受験概要
ここからは、試験の内容についてみていきましょう。
MOSの科目は多数ありますが、今回はWordとExcelの試験内容をご紹介します。
試験日程と申し込み期間
MOSの受験方法は2つあり、試験日程と申し込み期間が異なります。
試験日程 | 申し込み期間 | |
---|---|---|
全国一斉試験 | 1月、4月~12月:月に1回 2月・3月:月に2回 | 試験の約1~2ヶ月前 |
随時試験 | 毎日実施(試験会場ごとに異なる) | 試験会場ごとに異なる |
試験場所と受験料・受験資格
次に、試験場所と受験料、受験資格について紹介します。
試験場所
受験方法によって試験会場が異なるのでご注意ください。
全国一斉試験は全国30前後、随時試験は全国1,700の試験会場から選択します。
受験料・受験資格
受験資格はありません。
受験料は、受ける試験科目とレベルによって異なります。
試験科目 | 受験料 |
---|---|
MOS 365&2019 Word/Excel スペシャリスト | 10,780円(税込) |
MOS 365&2019 Word/Excelエキスパート | 12,980円(税込) |
MOS 2016 Word/Excel スペシャリスト | 10,780円(税込) |
MOS 2016 Word/Excel エキスパート | 12,980円(税込) |
MOS 2013 Word/Excel エキスパート | 10,780円(税込) |
MOS 2013 Word/Excel スペシャリスト | 10,780円(税込) |
試験時間と出題方式
出題方式は、いずれもコンピューターを使った実技試験です。
試験時間は、試験科目やレベルが異なっても50分となっています。
出題範囲
出題範囲は、MOSのソフトの種類やバージョン、レベルによって異なります。
たとえば、Word 2016・Excel2016スペシャリストの出題範囲は次の通りです。
Word 2016スペシャリスト
- 文章の作成と管理
- 文字、段落、セクションの書式設定
- 表やリストの作成
- 参考資料の作成と管理
- グラフィック要素の挿入と書式設定
Excel 2016 スペシャリスト
- ワークシートやブックの作成と管理
- セルやセル範囲のデータ管理
- テーブルの作成
- 数式や関数を使用した演算の実行
- グラフやオブジェクトの作成
詳しくは、公式サイトの試験概要を参考にしましょう。
合格基準・合格率
MOSのWordとExcelの試験合格率は次の通りです。
エキスパート…約60%
スペシャリストの合格率は高く、エキスパートになると合格率は大幅に下がります。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の効率的な学習方法
MOSには筆記試験がなく、実技試験のみで合否が決まります。
「筆記試験対策が必要ないので、オフィスソフトに慣れていれば勉強は必要ない」と考える方もいるかもしれません。
しかし普段からオフィスソフトを使用している場合でも、試験の出題傾向を掴むために勉強しておくことがおすすめです。
オフィスソフトを実際に使用して学習する
実際に受験するオフィスソフトを用意して、学習を進めていきましょう。
特に普段オフィス系のソフトを使わない人は、まずは操作に慣れていることが大切です。
また、オフィスソフトのバージョンによってツールの配置や表示方法が異なる場合があるため、どこに何があるのか、どのようなツールが用意されているのか丁寧に確認してください。
参考書や過去問で反復学習を行う
オフィスソフトやPC操作に慣れていない方は、試験当日までとにかく反復練習を行うのが大切です。
1回参考書を読んだだけでは覚えられないので、参考書を繰り返し読み、何度もオフィスソフトを操作して試験対策を行いましょう。
参考書だけでなく過去問も使用して学習すれば、試験本番の出題傾向を掴めるのでおすすめです。
受験日を決めて逆算して勉強スケジュールを立てる
MOSには全国一斉試験と随時試験の2つの受験方法が用意されています。
随時試験ではほぼ毎日試験が実施されているので、合格目標日を設定せずダラダラと勉強を続けてしまう方が多いので注意が必要です。
副業でオフィス系ソフトを活かしたいなど目標がある場合には、最初にMOSの受験日を決めて逆算して勉強スケジュールを立てるのが良いでしょう。
まとめ
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、国際的にも評価されている認定資格のひとつです。
資格試験に合格すれば、マイクロソフト社のオフィスソフトの知識やスキルがあることが証明できます。
MOSで勉強した経験を活かして、データ入力や資料作成、オンライン秘書などの副業を行うことも可能です。
これらの副業を行うのであれば、最初のうちはそのときの自分のスキル・経験で対応できそうな仕事を受注し、徐々にステップアップしていきましょう。
また、MOSに合格しWordやExcelを高度に操ることができるようになれば、「VBA」というマイクロソフト社が提供するアプリケーション上で動くプログラミング言語の勉強を始めても良いかもしれません。
ルーティン作業を自動化できるなど、業務効率化に役に立ちます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。