この記事の要点
- SQLだけでは副業で稼ぐのは難しい
- SQLを使った副業で稼ぐには、統計やアプリケーション開発などのスキルが必要
- SQLの高単価案件を獲得するには専門性の高いスキルの習得とエージェント活用がおすすめ
データベース言語として世界中で使われている言語が「SQL」です。データサイエンスやビッグデータへの注目が集まり、データベースエンジニアの需要が高まっている昨今、SQLを使った副業の受注を検討している方も多いのではないでしょうか。
ここでは、SQLを使った副業案件の概要や単価相場、高単価の案件を得るために必要なスキルやロードマップをご紹介します。
目次
SQLとは?
「SQL(Structured Query Language)」とは、データベースを管理するための言語のことです。
Webアプリやシステムは、多くのデータを扱うためのデータベースを必要とします。
データベースを効率よく正確に管理するために使われているのが「DBMS(Database Management System)」です。
DBMSを操作するための言語には多くの種類がありますが、SQLは世界で最も普及しており、ISOで規格化されています。
最近では、SQLを使わずに管理できる「NoSQL」と呼ばれるDBMSも台頭し始めており、SQLの需要は低下するのではないかと考えられていました。しかし、長年使われてきたSQLを使い続けている企業は多数あります。
ビッグデータやデータサイエンスが注目されていることもあり、データベースエンジニアそのもののニーズが拡大している昨今、汎用性が高いSQLには高い需要が期待されています。
SQLのみでは稼げない!副業案件獲得のために必要なスキル4選
SQLを使った副業案件は多数ありますが、実はSQLだけでは副業で稼ぐことは難しいというのが現状です。
SQLを使った副業案件としてメジャーなのはデータ分析案件ですが、案件単価はそれほど高くはなく、稼ぐには他のスキルも身につけなければなりません。
ここでは、SQLの高単価な副業案件を獲得するために必要なスキルを4つご紹介します。
統計解析(Python・R言語など)
SQLを使ったデータ分析案件の中には、高度な統計解析を行う案件もあります。
SQLはデータの前処理や集計などを行い、実際の統計解析には、PythonやR言語などを使ったプログラミングスキルが求められます。
SQLだけでは簡単なデータの処理しかできないため、単価は上がりません。
また、データ分析案件の中には、大量のデータを扱うAIやデータサイエンス領域の案件もあるため、AI関連の知識があればより高単価な案件を獲得できるでしょう。
Pythonは高い需要と将来性のある言語です。
言語の特徴や、どのような分野で利用されているのか、副業ではどのような案件が多いかについて解説していますので、参考にしてください。
またR言語を使った業務内容や言語の特徴、副業についてはこちらを参考にしてください。
コンサルティング能力
データ活用によって、クライアントの事業やIT活用に対して助言を行うコンサルティング能力も、あると単価の上がりやすいスキルです。
単にSQLを使ってデータ分析を行うだけでなく、ビジネス課題を解決するための提案やプレゼンができなければならないため、高度な営業力が要求されます。
アプリケーション開発スキル
データベースを扱うだけでなく、アプリケーション開発全体を担えるようになれば、高単価の案件獲得が見込めるでしょう。
アプリケーション開発には、データベースを扱うスキルとプログラミングスキルの双方が求められます。SQLだけでなくプログラミング言語についての知識や、アプリケーション開発全体についての知識を習得しておきましょう。
SQLの副業の業務内容と報酬相場
SQLの副業案件の業務内容や報酬相場をご紹介します。
データの抽出・整形
データベースからデータを抽出し、その後の活用に備えてデータの形を整える仕事です。
基本的なSQLのスキルさえあれば務まるため、求められるスキルレベルはあまり高くありません。
その分報酬も低く、時給に換算すると1500円~2000円程度の案件が主流です。
データベース設計・構築
データベースの設計や構築は、SQLエンジニアの代表的な仕事の1つです。
単純にSQL文を書くだけでなく、システム開発やインフラに関する知識も求められます。
報酬相場は、時給に換算すると3000円を超えてきます。
アプリケーション開発
アプリケーション開発案件は、SQLだけではなくプログラミングスキルも求められます。
一般的なWebアプリ・システムだけでなく、ビジネス課題の解決に使われるBIツールの開発にもSQLは使われるため、開発スキルがあると高単価が期待できます。
アプリケーション開発の報酬相場は、時給に換算すると4000円~5000円程度です。
データ解析
データ解析・統計処理の案件は、高度なスキルや知識が必要な分、単価が高くなる傾向にあります。
高単価な案件の場合、統計解析に関する知識だけでなく、PythonやR言語を使ったプログラミングスキルが求められます。
案件の報酬相場は、時給に換算すると5000円程度になります。
SQLを使った副業案件としては、最も報酬の良い案件です。
SQLの副業で稼ぐためのロードマップ
SQLの副業で稼ぐにはどのような手順をふめば良いのでしょうか。
ここでは、SQLの副業で稼ぐためのロードマップを解説します。
ステップ1. SQL構文とデータベースについて学ぶ
まずはSQLの基礎的なスキルを身につけなければなりません。
SQL構文の書き方から身につけ、データベースからのデータ抽出や更新、データの整形などができるようになっている必要があります。
データベースの設計についても並行して学習を進めましょう。
SQLの基礎を身につけるには、書籍や学習サイト、プログラミングスクールなどの利用がおすすめです。
ステップ2. クラウドソーシングなどで難易度の低い案件を受注する
SQLの基礎が身についたら、データ抽出や整形など、難易度の低い案件にチャレンジしましょう。
難易度が低い分、報酬も高くはありませんが、実績がなくても受注できる案件が多くあります。
簡単な案件で実績と経験を積み、より高単価な案件のための基礎を固めましょう。
ステップ3. 統計解析やアプリケーション開発など専門性の高いスキルを学ぶ
より高単価な案件を受注するために、専門性と難易度の高いスキルの習得を目指しましょう。
アプリケーション開発に関心があるのであれば、PHPやJavaなどのプログラミング言語を学び、自分で開発にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
AIや統計解析に関心がある場合は、独学では習得が難しい部分もありますが、PythonやR言語といったプログラミング言語の知識に加え、数学やデータサイエンス領域の知識も必要です。
ステップ4. エージェントの活用
高単価の案件を効率的に獲得するには、エージェントの利用がおすすめです。
クラウドソーシングサイトは手軽に案件を見つけられるのが強みですが、高単価な案件は少なく、副業で稼ぐにはおすすめできません。
エージェントには、高単価の案件を紹介してもらえたり、キャリアアドバイスを受けられたりといったメリットがあります。
エージェントを上手に活用し、高単価案件の獲得を目指しましょう。
案件が多いフリーランス専門エージェントを比較していますので、エージェント選びの参考にしてください。
フリーランスのエンジニアとして高収入を目指せるおすすめのエージェントはどこ?
まとめ
この記事では、SQLの副業で稼ぐための方法について解説しました。
SQLだけでは高単価の案件を獲得することは難しいでしょう。
高額案件を受注するには、統計解析やアプリ開発などの専門性の高いスキルが必要です。
スキルを身につけるだけでなく、フリーランスエージェントの活用など、案件獲得の方法もポイントになります。
専門性の高いスキルの習得とエージェントの有効活用で、高単価なSQL案件の獲得を目指しましょう。