Google Adwordsリマーケティング広告の方法

サイトに一度訪れた人を追いかけて広告を表示でき、効果も高いと言われている「リマーケティング(リターゲティング)広告」。
本記事ではGoogle Adwordsにおける、リマーケティング広告の実際の設定方法を解説します。
それではいってみましょう!

目次

リマーケティング広告設定の流れ

リマーケティング広告設定は、おおまかに以下の3つのステップに分けられます。

  1. リマーケティングタグの設置
  2. リマーケティングリストの設定
  3. キャンペーンと広告グループを紐付ける

「リマーケティングタグの設置」では、Google Adwordsの管理画面で発行されたタグを、ウェブサイトの全ページに埋め込みます。
これにより、サイトに訪れたユーザーをトラッキング(追跡)できるようになります。

「リマーケティングリスト」というのは、リマーケティング広告を配信したいユーザーのリストです。
細かく条件をつけてユーザーをフィルタリングし、それぞれのユーザーリストに向けて最適化された広告を配信することができます。

そして最後に、リマーケティングリストに対して、キャンペーンと広告グループを紐付けます
リマーケティング広告用に「キャンペーン」と「広告グループ」を新規に作成してもいいですし、既存のものを使ってもOKです。

それではそれぞれのステップに関して、下記で細かく見ていきましょう。

リマーケティングタグの設置

共有ライブラリ > ユーザーリストからタグを発行

Google Adwordsメニューの共有ライブラリに進み、メニューからユーザーリストを選択します。

共有ライブラリ・ユーザーリスト

ユーザーリスト画面で、右上の「リマーケティング タグ」窓内のタグの詳細ボタンをクリックします。

展開した画面で、右上の設定方法タブを選択し、「サイト用のAdwordsタグを表示」をクリックします。
そうすると、リマーケティングタグが表示されるので、これをコピーします。

タグの発行

ウェブサイトに設置

上記でコピーしたコードを、ウェブサイトの全ページに設置します。
サイト下部、bodyの閉じタグの直前に挿入してください。

以上で以上でサイト側の準備は完了です。

リマーケティングリストの設定

次に、リマーケティング広告を配信するターゲットの設定をします。

新しいリマーケティングリストを作成

共有ライブラリ > ユーザーリストの画面左上+リマーケティングリストという赤いボタンをクリックします。
4つのサブメニューが出てきますが、ウェブサイトに訪れたユーザーを対象にする場合はウェブサイト訪問者を選択します。

リマーケティングリストボタン

新しいリマーケティングリスト設定画面が出てきます。
ここでリマーケティングリストの名前リストに追加するユーザー有効期間を設定し、リストを作成します。

新しいリマーケティングリスト

名前は、ユーザーや有効期間の設定条件がわかりやすいものをつけます。

リストに追加するユーザーの設定

重要なのは追加するユーザーの条件付けです。
「リストに追加するユーザー」メニューには、下記のように6つの選択肢があります。
ユーザー設定

  1. 特定のページを訪問したユーザー
  2. 特定のページのみを訪問したユーザー
  3. 異なる2つのページを訪問したユーザー
  4. 特定の期間内にページを訪問したユーザー
  5. 特定のタグが設定されたページを訪問したユーザー
  6. 組み合わせリスト

上記のような分類をすることで、かなり細かくユーザーをセグメントできます。
さらに「組み合わせリスト」では、既存のユーザーリストを組み合わせてターゲットを作成したり、あるいは特定のユーザーリストを除外して作ったり、
といったことができます。

有効期限の設定

ユーザーが決まったら、その下の「有効期限」を設定します。
「有効期限」とは、ユーザーが訪れたという情報を、何日間記憶しておくか、というものです。
デフォルトは30日です。

例えばこれを7日にした場合、1週間だけユーザーの情報が保持され、「サイトに訪れて1週間以内の人」をターゲットにして広告配信できます。

キャンペーンと広告グループを紐付ける

タグも設置し、ユーザーリストも作成したら、最後に広告側の設定をします。
具体的には、キャンペーンおよび広告グループを、リマーケティングリストに紐付けます。

広告グループとリマーケティングリストの紐付け

Adwords管理画面でリマーケティングリストと紐付けたいキャンペーンおよび広告グループを選択します。

上のタブから「ディスプレイネットワーク」を選択し、左上の赤いボタン+ターゲット設定をクリックします。

ディスプレイネットワーク_ターゲット設定

ターゲット設定画面が開きます。
インタレストとリマーケティングの項目で、プルダウンからリマーケティングリストを選択します。
そうすると、あらかじめ設定しておいたリマーケティングリストの一覧が表示されます。
この広告グループに紐付けたいリマーケティングリストを選択し、設定します。

インタレストとリマーケティング


以上で、Google Adwordsでのリマーケティング広告の設定は完了です。
3ステップで、やってみればそれほど複雑ではありません。
効果検証しながらユーザーのセグメントや有効期間の設定などいろいろ試してみましょう。