結局王道しかなかった。グーグルとヤフージャパンが提携して変わるSEO、変わらないSEO

この記事は、シンクブログに掲載されていた内容を一部修正して掲載されています。
2011年8月の内容のため、一部古い箇所がございますが、ご了承くださいませ。

2011年7月27日、ヤフージャパンは、検索エンジンと検索連動型広告配信について、グーグルと提携することを発表しました。

http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0727a.html

グーグルとヤフーが提携することは、日本の検索ユーザーの9割以上が、結果としてグーグルの検索システムを使うことになります。

グーグルもヤフーも検索エンジンとして目指す方向は同じですが、サイトを評価する基準についてはアルゴリズム(評価のルール)が異なるため、同じサイトでもヤフーとグーグルで順位が違う場合がありました。

IT業界以外の日本のユーザーは、ヤフーのシェアが高いのが特徴です。

そのため業界によっては、ヤフーに絞ったSEO対策をしていた企業も多く、グーグルのシステムになることで大きく順位が変動する可能性があります。

そこで、グーグルのSEO対策で、特に重要だと思われる点をまとめてみたいと思います。

目次

ミラーサイト、自動生成サイトへのペナルティがより強くなる

グーグルは、コピーサイトの存在を特に嫌います。

そのため、同じ内容のサイトが複数ある場合、どのサイトがオリジナルかを判断し、コピーサイトを著しく落とす傾向があります。

サブで作ったサイトが、元のサイトよりも上に表示されてしまうことや、ニュースサイト等からコンテンツを自動取得して作っているサイトやブログが順位を著しく下げる可能性があるため気をつけましょう。

 

トップページに偏った被リンクはNG

グーグルは、サイト全体のバランスを重視しているようです。

それは外部対策においても同様です。

例えば、TOPページは何千という被リンク、それ以外のページは何十という場合、TOPページのリンクが意図的な被リンクとみられ、評価が下がる可能性があります。

被リンクは、時系列+属性を

人気のあるサイトにおいて、被リンク数の増加というのは、時間と比例するはずです。

例えば1週間単位で
+50 → +80 → +70 → +55 → +65 → +50

といったような増え方は自然なリンクにみなされやすいですが、

+10 → +1000 → +10 → +5 → +5 → +0

のように、不自然な大量増加のリンクは評価が著しく低い、もしくはペナルティの対象となる可能性があります。

また、被リンクの属性についても、工務店サイトの場合、全く無関係なジャンルのサイトからの被リンクよりも、家具やインテリア、不動産のサイトなど似たジャンルやテーマのサイトからの被リンクが評価されるのが特にグーグルでは強いといわれています。

 

ソーシャルメディアの被リンクも少しは評価

twitter等、ソーシャルメディア上の被リンクもそれほど大きくはありませんが、評価をしているようです。

 

IP分散はある程度有効か

IP分散された被リンクというのは、異なったIPのサーバで運営されているサイトから被リンクされているということです。

サイトを管理しているサーバがばらばらだと、運営者もバラバラの可能性が高くなり、自然な被リンクとしてみなされやすくなります。

そのため、サーバが別であることを示すIPが分散したサイトからの被リンクは、効果が高いというものです。

例えば、1つのIPで別の100個のドメインのサイトから被リンクをもらうよりも、100個のIPにそれぞれドメインを設定したサイトから、被リンクをもらう方が効果が高いということです。

上記のような極端な例の場合は、後者が有利に働くと思いますが、同じIPでも、別ドメインのサイトが数個単位ならIPがかぶっていもそれほど問題にならないと思います。

 

上位にあがる条件よりもペナルティになる条件を意識しよう

グーグルが検索ルール(アルゴリズム)に追加している項目の中で、NGサイトの条件の方がはるかに多いと思われます。

そのため、変なSEOをするよりも何もしない方が順位がよいということもよくあります。

順位が上がる条件よりも、順位が下がる条件(=ペナルティ)にあてはまらないサイトにすることを心がけましょう。

 

コンテンツはページの整合性、サイト自体の整合性を重視

グーグルは、オリジナルの内容でかつ専門性があり、コンテンツが多いサイトを好みます。

そのため、サイト内のコンテンツのテーマを絞る必要があります。

ブログを自社サイト内に組み込む場合は、夕食の報告をやめて日報にしましょう。

 

更新頻度UPで、クローラーの巡回速度が10倍に

特に最近のグーグルは、検索結果の鮮度を重要視しています。

更新頻度が高いサイトは、頻繁にクローラーが訪れるようになり、しかも順位評価もプラスに働きます。

可能な限り頻繁に更新をし、サイトの鮮度を保ちましょう。

 

ウェブマスターツールとグーグルアナリティクスで常に測定を

常にサイトの状態を把握することで、よりきめ細やかな対策が可能になります。

https://www.google.com/webmasters/tools/
http://www.google.com/intl/ja/analytics/

 

将来、検索順位のルール(アルゴリズム)の大幅な変更があっても、引き続き有効と思われるポイントをあげましたが、あらためて一覧にしてみると、きっちり運営されているサイトということなんでしょう。

SEOとなるとどうしてもトリッキーなことばかりを考えてしまいますが、よいサイトとは何かを考える必要がありそうです。