リマーケティング(リターゲティング)広告の概要 (前編)

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インターネットの世界に携わっている方なら、「リマーケティング」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

リマーケティング広告は、簡単にいうと「追いかける」広告というもの。

ちなみに、Googleでは「リマーケティング」、Yahooでは「リターゲティング」と呼ばれています。

基本的な仕組みは同じですので、本稿では便宜的に「リマーケティング」に統一して記述させていただきます。

目次

リマーケティング(リターゲティング)広告とは

冒頭で、「リマーケティング広告は追いかける広告』と説明しましたが、もう少し詳しく説明すると、「ウェブページを訪れたユーザーをマーキングして、そのユーザーがほかのサイトをみている時に自分の広告を出す」というものです。

ネットサーフィンをしていると、「どのサイトを見ても同じ企業やサービスの広告が出る」という経験をしたことが、みなさんあるはずです。

あれは、このリマーケティングの機能により、自分がマーキングされているわけですね。

ユーザー側からするとちょっとこわいですが、広告主からすると、非常に強力な機能といえます。

なにしろ、広告がユーザーを追跡していくのですから。

リマーケティングの仕組み

リマーケティング(リターゲティング)広告の仕組み

リマーケティングを行う場合、あらかじめ自身が所有するウェブサイトなどに、ユーザーをマーキングするためのコード(リマーケティングタグ)を埋め込んでおきます。

そうするとGoogleやYahooなど、広告管理を行っている会社に、個人情報を含まない追跡情報が送られます。

Googleは「Googleディスプレイネットワーク」、Yahooは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」という広告配信ネットワークをそれぞれもっており、ネットワーク内にあるサイトに追跡情報をもったユーザーが訪れた際に、広告が表示されるという仕組みです。

そのため、Googleに送られた追跡情報を元にYahooで管理している広告を表示することはできません。

マーキングするのは、一度なんらかの理由でウェブサイトに訪れたユーザーなわけですから、多かれ少なかれなんらかの関心を持っているはずですので、なんの関係もないユーザーに表示されるよりは、クリック率、コンバージョン率は高くなると言えるでしょう。

リマーケティング広告で他のサイトで表示されるのは「ディスプレイ広告」と呼ばれる広告でバナー広告が多いです。

なぜリマーケティング広告をやるのか

リマーケティング広告を行う時に多いのは、「PPCのついでに、とりあえずやらないよりはやっておいたほうがいい。」というような気持ちで実施しているケースですが、導入には、事前の検討が必要です。

まずは、リマーケティング広告のメリットを見ていきましょう。

メリットその1:ユーザーに思い出させる効果が高い

ワンクリックで簡単にページからページヘ移動できるインターネットでは、自分がなにを見ていたか、どのページを訪れていたか、忘れてしまうことも多いです。

なるほど、いいなと思ったサイトでも、そのまま様々なサイトを見ているうちにどのサイトだったかわからないことも多くありますよね。

そんな時、他のサイトやSNSで広告が表示されれば、自分が見ていたページを思い出してもらえ、再訪してもらえる可能性も高まります。

メリットその2:コンバージョン率が高い

リマーケティング広告は、通常のリスティング広告などに比べ、コンバージョン率が高いというデータがあり、内容にもよりますが、2〜2.5倍のコンバージョン率と言われています。

資料請求や購入などを、一度では決めきれなかったユーザーが、リマーケティングで再訪した時にコンバージョンしやすいというケースがよく見られます。

メリット3:リストを活用して改善が可能

リマーケティングにより、ウェブサイトにアクセスしたユーザーのリストを作成することができます。

リスト作成には、ユーザーを追加するためのルール、「指定のページにアクセスしたユーザー」、「訪問後の経過日数」などで、ユーザーを振り分けられます。

そのユーザー特性を細かく分けたリストを使えば、効果的な広告配信が可能になります。

また、そのリストでのROIを見ることで、ページやサイト自体の改善などにもつなげることができます。

リマーケティングのデメリット

デメリットとしては、「うっとおしい」「目ざわり」というネガティブイメージを持たれる可能性がある、という点が挙げられます。

どのサイトを見ても、何度も同じ広告が表示されるのですから、場合によってはブランドイメージを損なう可能性もあります。

そのため、ディスプレイ広告で使用するバナーについては、PPC広告などよりも少し直接的な表現を避けて、あまり売込み的な文言などを入れずブランディングを意識するようにしましょう。

 

以上、リマーケティング(リターゲティング)広告の概要について説明いたしました。

おおまかに内容をつかんでいただけたのではないでしょうか。

まだまだ、リマーケティングについては、様々な内容がありますので、『リマーケティング(リターゲティング)広告の概要 (後編)』につづきます。