WordPressで会員サイトを作る時に便利なプラグイン4選
WordPressは、もともとはブログサイトを構築するためのCMSとして知られていましたが、現在では世界のホームページの4分の1はWordPressで作られていると言われるほど、さまざまな使い方をされています。
会社サイトやECサイト、オウンドメディア、ウェブサービスなど多種多用です。
その原動力となっているのはやはり、サイトに機能追加ができるプラグイン。
このサイトでも何度か紹介をしてきましたが、WordPressには数え切れないほどの便利なプラグインがあり、その数はどんどん増えています。
今回の記事では、会員サイトを作るためのプラグインを4つご紹介します。
WordPressらしく、どれも導入手順や使い方は簡単。会員サイトを作る予定の方や、会員サイトの運営者の方に参考にしていただければと思います。
目次
ユーザー権限の基礎知識
会員サイトを運営する上で、ユーザー権限の知識は欠かせません。
プラグインについて見ていく前に、WordPressのユーザー権限について簡単に復習しておきましょう。
WordPressの機能を使うためには、管理画面にログインする必要がありますよね。
その時に使うのが、ユーザーアカウント(IDとパスワード)です。
このユーザーアカウントには、デフォルトで5つの種類があります。
それぞれ使える機能が制限されているので、会員サイトをつくるときには各アカウントを使い分けることになります。
各アカウントで何ができるのか、代表的な機能についてまとめておきましょう。
管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 購読者 | |
テーマの管理 | ○ | × | × | × | × |
プラグインの管理 | ○ | × | × | × | × |
ユーザーの管理 | ○ | × | × | × | × |
コメントの承認 | ○ | ○ | × | × | × |
カテゴリーの管理 | ○ | ○ | × | × | × |
公開(投稿) | ○ | ○ | ○ | × | × |
新規作成、編集(投稿) | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
閲覧 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
会員制サイトでは、「購読者」としてユーザー登録をすることが一般的です。
ユーザーができることを、記事の閲覧だけに限定できるからです。
投稿機能をつけたい場合など、場合によっては「寄稿者」まで権限を与えてもいいかもしれません。
会員サイト向けのプラグイン4選
さて、ここからが本題です。会員サイト向けのプラグインを4つご紹介していきます。どれも無料で使える上に、便利な機能が備わっているプラグインです。
Simple Membership
「Simple Membership」は、会員サイトの制作に必要な機能がたくさん備わっているプラグインです。
代表的なものとしては、会員レベルを分ける機能があげられます。
ウェブサービスでよくある、無料プラン、有料プラン、などのことですね。
WordPress標準にユーザー権限を使いながら、利用できる機能を振り分けていきます。
その他にも、コンテンツの閲覧管理、ショートコードによるフォーム作成、PayPal決済、メール送信の設定など、幅広い機能が使えます。
会員サイトに必要な機能は、ほぼ揃っていると言えます。
WP-Members
「WP-Members」は、「Simple Membership」と並んで会員サイト系のプラグインとして有名です。
会員サイトを作る上で必要な機能は、だいたい揃っています。
基本的な機能の他、高度な機能も備わっています。
例えば、新規ユーザー登録時のオプション(キャプチャ、接続元IPの記録など)などがあります。
かゆいところに手が届く機能も多く、こういったところが人気を集めている理由なのでしょう。
日本語化もされているので、プラグインの設定がし易いです。
英語が苦手な方や初心者にもおすすめです。
Gianism
いわゆるSNSログインを使うことのできるプラグインです。
FacebookやTwitter、Googleなどのほか、GitHubやhatenaにも対応しています。
まさに、ジャイアニズムの極地です。(笑)
SNSログイン(SNS認証)は、独力でつくるのは実はとても大変です。
「Gianism」は、コーディングの知識も必要なく、簡単にSNSログインが採り入れられます。
会員サイトやウェブサービスをつくるときには重宝することでしょう。
Never Let Me Go
会員サイトにはつきものの、退会処理を追加するためのプラグインです。
退会用のページも、作成してくれます。
記事の前半で確認したように、ユーザー管理は管理者ユーザーしかできません。
「Never Let Me Go」を使えば、退会処理に限っては各ユーザーが自分で行えるようになるのです。
あとがき
会員サイトの運営では、アカウントの種類(何ができるユーザーなのか?)は特に重要です。
セキュリティにも影響してくるので、間違いなくアカウント管理をしていく必要があります。
またSNSログインなど、ユーザーの利便性を向上できるプラグインもありました。
簡単な設定だけで機能が追加できるプラグインも多いので、うまく活用していきましょう。
ちなみに会員サイトで最も難しいのは、会員を集めて、維持すること。
でもこれは、Wordpressの機能とは関係ありませんね。(笑)