この記事の要点
- Pythonは習得までの時間が短く、今人気の言語のため未経験者に向いている
- 40代でも正しい目標設定とモチベーション維持ができればPythonの習得は可能
- Pythonを学べば、転職・副業・独立などの道が開ける
今若い年齢層だけでなく、40代からプログラミングを学習する人は増えています。
特にPythonはプログラミング未経験者が取り組みやすい言語であるため、学習する言語にPythonを選択肢に入れる人も多いです。
40代で未経験者からPythonを勉強し、副業や転職に活かすことはできます。
しかし、20代や30代よりも条件は厳しくなります。
重要なことはモチベーションを強く保ち、自分に厳しく学習を継続することです。
今回は40代でプログラミング未経験からPythonの勉強をはじめたい人に向けて、Pythonの学習方法や学習後の働き方について解説します。
Pythonの副業案件については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
目次
プログラミング未経験者にもPythonをおすすめできる3つの理由
Pythonはシンプルで可読性が高く見やすいコード設計である点や、標準ライブラリや外部ライブラリの豊富さから、プログラミング初心者におすすめする言語のひとつです。
学習しやすい点だけにフォーカスすればもっと学習しやすい言語もありますが、40代のプログラミング未経験者が就職・転職・副業を考えるならPythonを学習すべきでしょう。
エンジニアを目指すにあたって重要なのは言語選択で、下調べをせずに言語を決めると「時間の無駄」になってしまうこともあります。
まず、プログラミング未経験者がPythonを選ぶべき理由を確認していきましょう。
習得までの時間が短い
Pythonの最大の魅力はコードがシンプルなことです。
コードがシンプルだと3つのメリットがあります。
- 書きやすい
- 読みやすい
- ミスしにくいためエラーが発生しにくい
Pythonで難易度の高い開発をするためにはかなりの学習が必要ですが、Pythonで自動化ツールや簡単なアプリを作るまでにはそれほど学習時間はかかりません。
プログラミング言語は平均して学習に300時間ほどかかるとされていますが、Pythonは200時間ほどともいわれています。
- 簡単なアプリを作れるようになるまで:1~3か月
- プログラマーとして転職、案件獲得できるまで:3~6か月
今人気のトレンド言語
Pythonは現在注目を浴びている言語なため、案件の少なさやアップデートされなくなるといったことは考えられません。
世界中の人に使われているYouTubeやSpotify、Instagramなどの開発にもPythonが使われていますし、Pythonが得意とするAIや機械学習の分野はますます伸びていくと考えられます。
時代遅れの言語を選ぶと学習コストがかかってしまいますが、使用者が増えはじめているPythonならコンテンツや参考書の少なさに困ることもないでしょう。
幅広い分野で使える
Pythonで有名なのは機械学習やAIの分野ですが、豊富なライブラリを活用すれば以下のように幅広くさまざまなものが作れます。
- データ分析・データ解析
- Webアプリケーション
- スクレイピングなどのツール作成
Pythonは作れるものが多いので、Pythonは副業の案件も多いです。
Pythonでデスクトップアプリを作成する時に使えるライブラリについては、こちらをご覧ください。
40代からでもPython学習は可能?
プログラミングを学習するのは若い人というイメージがあるかもしれませんが、40代からでも学習は可能です。
実際に40代で未経験から勉強してPythonエンジニアに転職した人もいます。
40代は仕事で責任ある立場にあることが多く、忙しさで勉強の時間を取れず挫折してしまう確率が高いです。
どんな点に気を付ければPythonを習得できるのでしょうか。
手の届きそうな目標設定にする
初めから目標を「Pythonエンジニアに転職すること」にするのはナンセンスです。
40代は若い頃に比べ記憶力が劣り、集中力も長続きしません。
そのため高い目標にすればするほどできない自分に焦りを感じ、挫折を味わうことになるでしょう。
はじめはPythonで簡単な自動化ツールを作成するなど、難しくない目標を立て一歩ずつステップアップしていけば挫折を防げます。
モチベーションを高く持つ
なぜ今プログラミングを勉強したいと思ったのでしょうか。
転職のため、副業に挑戦するため、現在の仕事に生かすためなど、さまざまな理由があるでしょう。
プログラミングの学習に最も大切なものはモチベーションであると言っても過言ではありません。
20代でも40代でも等しく勉強が続かない人は続きませんし、途中で「自分には無理」と決めつけて学習を止めてしまえばできるようにはなりません。
モチベーションを高く持ち「自分は絶対にPythonでプログラミングをできるようになるんだ」という強い意志が必要です。
Python学習後の働き方例
Pythonの学習を進め、ある程度の開発ができるようになった後の働き方を紹介します。
働き方の選択肢自体はどの年齢でも同じですが、40代は若い年代よりも次の2つに課題があります。
- エンジニアとして働くには体力が厳しい
- 新しい技術のアップデートが難しい
Pythonエンジニアとして働き始めてからでも、学び続けなければエンジニアとして生き残れないでしょう。
自分が今働いている仕事で活かす
Pythonの知識や開発スキルがあれば、ツールを作成し業務効率化を行ったり、職場環境の改善ができます。
ルーティンワークを自動化すれば、その分空いた時間で別の重要な仕事を行うなど自由に使える時間が増えます。
IT関連の会社以外ではプログラミングができる人員は少ないため、他の人から頼りにされたり、別の部署でも活躍できたりする可能性があるでしょう。
クラウドソーシングなどで副業案件を受注する
クラウドソーシングなどでは、難易度の高い案件から比較的簡単な案件まで多くの募集があります。
習得したスキルでポートフォリオを作成し、副業案件を受注し、お小遣い稼ぎをするのはいかがでしょうか。
クラウドソーシングでは年齢は関係ないため、年齢が要因で仕事が取れないケースはありません。
案件を完遂するスキルがあり、納品実績があれば問題なく発注者は仕事を任せてくれます。
こちらの記事では、Pythonエンジニアによる実際のポートフォリオ例を紹介しています。
エンジニアに転職する
40代・実務未経験で正社員として採用してくれるケースはほとんどありません。
実際に転職成功している人はいるので不可能ではありませんが、何度も挑戦し続ける強い心がなければ難しいでしょう。
若い年代では成長を期待してのポテンシャル採用なんてこともありますが、40代では実務未経験でも採用したいと思わせる要素が必要です。
特にマネジメント経験者は採用の可能性が上がります。
フリーランスエンジニアとして独立する
副業としてクラウドソーシングで案件を受注しながらレベルアップし、受注金額が大きくなってきたらフリーランスエンジニアとして独立する選択肢を取る人もいます。
または個人でアプリやサービスを開発して起業するのもありでしょう。
フリーランスエンジニアとして継続的に収入を得るには、フリーランス向けのエージェントサービスを使用するのがおすすめです。
失敗しないエージェントサイトの選び方のコツをご紹介していますので、こちらの記事を参考にしてください。
フリーランスのPythonエンジニアとして高収入を目指せる!おすすめのエージェントはどこ?
40代が効率よくPythonを勉強する方法
仕事をしながらプログラミングの勉強を考えている人が多いと思いますが、40代は1番多忙な年代のため、効率的に勉強することが不可欠です。
絶対的な勉強時間を増やす努力をしながらも、短時間で効率よく勉強することを心掛けましょう。
プログラミングスクールで学ぶ
最も効率的なのはプログラミングスクールを活用し、限られた時間で集中して学習する環境を作ることです。
プログラミングスクールは受講期間が決められており、その間にこなすべきカリキュラムがあるため「勉強しなければ」という気持ちになりやすく、モチベーションを高く保ったまま学習できます。
特に40代は若い頃よりも集中力が長続きしないため、わからない部分はすぐに質問して解消できる環境で短期間で「できる」ラインまでレベルを上げた方が挫折しにくいでしょう。
「転職支援(年齢制限に注意)」や「副業案件獲得サポート」などを行っているスクールもあるので、こういったものを利用するとエンジニアとしてのスタートダッシュが容易です。
コスパの良いPythonが学べるスクールを知りたい人は、以下の記事を確認しましょう。
Pythonを無料で学べるオンライン講座がテックジムで開催されていますので、こちらに参加してみてもいいでしょう。
ゼロから始めるPython入門講座(オンライン・無料)+【テックジム】
独学で学ぶ
スクールに通うほど時間を取れない人は、スケジュール管理を徹底して独学で学習しましょう。
プログラミング学習ではインプットとアウトプットの両方が重要で、どうしても勉強時間は多くなります。
今の生活スタイルを見直し「テレビを見ている時間」や「スマホを触っている時間」などを勉強にあて、隙間時間を活用して学習を進めましょう。
参考書や動画教材を活用し、実際にコードを書きながら学習します。
以下の記事でPython初心者におすすめの教材を紹介しているため、参考にしてください。
挫折の可能性が高いため、独学はあまりおすすめできません。
Pythonの勉強を断念しそうになったら、プログラミングスクールの無料相談などに参加しスクール受講を検討してみても良いでしょう。
まとめ
40代でもPythonを学習することは可能で、モチベーションを高く持ち続け諦めなければ転職も副業も不可能ではありません。
仕事では責任ある立場であり、付き合いや家族サービスなどをして自分の時間が取りにくいのが40代です。
仕事とPythonの勉強を両立するのは難しいでしょう。
しかし、時間が限られていても新しいことを覚えることは可能ですし、諦めなければ必ずプログラミングできるようになります。
プログラミングスクールや動画教材を活用し、Pythonエンジニアを目指して学習を進めましょう。