Pythonのポートフォリオ例4つ【作り方や作成時のコツについて】

この記事の要点

  • ポートフォリオはWebサイト、GitHub、Qiitaで作るのが一般的
  • 応募したい案件に関係のある内容を含めたポートフォリオで提案するのが効果的
  • 完成したポートフォリオは、提案文やSNSで自分を売り込む際に活用する

Pythonの基礎が固まってきたら、Pythonエンジニアとして仕事をしたいと考え始めるでしょう。

仕事を獲得するために自分のスキルをアピールする重要なツールがポートフォリオです。
どのようなポートフォリオなら効果的に自分のスキルをアピールできるのでしょうか。

しかし、ポートフォリオがあれば大丈夫なのではなく、コツを抑えて採用者に刺さるポートフォリオを作ることが重要です。

今回は、Pythonエンジニアとして転職活動や副業案件に応募するときのポートフォリオの作り方や、ポートフォリオ参考例、採用率が上がるポートフォリオを作るコツを紹介します。

Pythonの副業案件はどれくらい稼げるのかを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

Pythonの副業はなぜ人気?今が狙い目?案件ごとの相場とスキルアップの最短ロードマップ

エンジニア向けのポートフォリオの作り方

ポートフォリオとは、自分の実績や能力を示す資料です。

その資料が活躍するのは就職・転職活動のときで、先方から提出を依頼されることが多いです。

エンジニア経験者の場合は、今までにどんなプロジェクトに参加したか、どんなアプリやサービスを作成したのかを話すことで、企業側はエンジニアのレベルを推し測ることができます。

しかし、エンジニア未経験者の場合は実務経験がないため、会話だけではどの程度のコーディングスキルがあるか、プログラミングを理解しているのかを判断するのは困難です。

そんなときに重宝されるのがポートフォリオです。

ポートフォリオで一般的なのは以下の3つです。

  • Webサイトを公開する
  • GitHubでソースコードを公開する
  • Qiitaで技術ブログを運営する

1つの方法ではなく、組み合わせてポートフォリオにする人が多いです。

Webサイトを公開する

自分でポートフォリオサイトを制作し、そこに自分のスキルや作成したアプリのリンクを設定して公開しているエンジニアは多いです。

自分のサイトであれば自由にコンテンツを配置するなどカスタマイズができ、そのサイトを作っていること自体で技術を示すことができるでしょう。

ポートフォリオサイトを自分で作ると、以下の点をアピールできます。

  • Webアプリケーションの開発から公開までの一連の流れの理解度
  • HTMLやCSSなどフロント周りの知識
  • サーバーについての知識

ポートフォリオサイトの作成が難しい場合でも、サーバーをレンタルしたりAWS(Amazon Web Services)などのクラウドサービスを活用したりして、作成したWebアプリケーションを公開するだけでもポートフォリオとして使用できます。

GitHubでソースコードを公開する

多くのエンジニアがコード管理に使用しているツールがGitHubです。

GitHubはコード管理のほか、プログラムのバージョン管理やコードの閲覧もできるため、オープンソフトウェアの開発現場でよく用いられています。

GitHubで自分がプログラミングしたソースコードを公開して、ポートフォリオページにすることが可能です。

GitHubでポートフォリオを作ると、以下の点をアピールできます。

  • どんなコードを書けるのか
  • バージョン管理や開発体系の理解度

実務でも使う場面が多いので、GitHubを使ったことがない人は一度アクセスしてみてください。

Qiitaで技術ブログを運営する

Qiitaは、IT業界で有名なエンジニアのコミュニティサービスです。
技術ブログとして、ソースコードを交えた記事を公開しているエンジニアは多くいます。

未経験者でも学習の過程やアプリ開発の過程などを発信することでスキルをアピールでき、自分の思考も整理できるので一石二鳥です。

技術ブログをポートフォリオとする場合は、あまり更新がないと良い評価につながりませんので継続した更新を心がけましょう。

Qiitaでポートフォリオを作ると、以下の点をアピールできます。

  • Pythonの理解度、学習の進捗
  • インプット、アウトプットの習慣(意欲)

自分の学習記録を残すことで振り返りもできますし、アウトプットを心がけることでスキルの定着も期待できます。

Pythonエンジニアによる実際のポートフォリオ例

ここではPythonエンジニアとして就職・転職活動や副業案件獲得を目指すときに参考になるポートフォリオ例を4つ紹介します。

デスクトップアプリを紹介(Zenn)

【独学・未経験】Pythonデスクトップアプリを作成したから見て欲しい。 (ポートフォリオ )

Pythonで作成した「音楽ファイルをダウンロードして音楽情報を自動取得するアプリ」に関するポートフォリオです。
エンジニア向けの情報共有コミュニティーであるZennにて作成されました。

自分のスキルの紹介やアプリ開発に至った背景、こだわった点、実際にアプリを使用している動画などがまとめられており、アプリ開発について一通りの知識があるとアピールできるサイトになっています。

Pythonの技術習熟度が伝わりやすいポートフォリオのため、Pythonを使ったさまざまな開発案件に応募するときや転職活動で使用できるでしょう。

Pythonでデスクトップアプリを作成するときに使えるライブラリは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

Pythonでデスクトップアプリを作成する時に使えるライブラリ4選【アプリの配布方法も解説】

アプリのソースコードの公開(GitHub)

y-m789・GitHub

Pythonで作られた帳票作成アプリと画像認識プログラムのソースコードを掲載しているGitHubページです。

アプリごとに概要や実行方法、ソースコード、そしてアプリを使用した結果がまとめられています。

GitHubを使用して開発する案件や、同様のアプリケーション作成案件に応募する際に活用できるでしょう。

技術ブログまとめ(Qiita)

ポートフォリオ - Qiita

Qiitaに投稿した記事をまとめ、習熟度やアピールポイントを列挙したポートフォリオです。

Pythonの投稿ページは段階的に分けられていて、考え方や作り方・ソースコードを記述しています。

使えるプログラム言語やスキルに対してどの程度のレベルなのかがわかりやすい構成になっているため、案件に応募するときに活用できるでしょう。

Python関連の技術ブログ

ハムレット型エンジニアのカンニングノート

PythonでのAPI連携、データ分析、自動化ツール作成の過程をまとめたブログサイトです。

自身で運営されているブログでPython以外のことについて書かれた記事数も多いため、幅広い案件に対してアピールできるポートフォリオといえるでしょう。

Pythonの自動化ツールでできることや業務効率化の事例は、この記事が参考になります。

Pythonの自動化ツールとは?できることや業務効率化の事例を紹介

副業・フリーランス向けのポートフォリオを作るコツ

求人や案件募集において、ポートフォリオで何を見られているのでしょうか。

それは「業務が遂行できるスキルがあるかどうか」です。

仕事を得るためには企業の採用担当者や発注者が求めているスキルと自分が持っているスキルのマッチングが不可欠のため、それらが合致しない場合は仕事を得られません。

ここでは採用されるエンジニアのポートフォリオを作るための3つのコツを紹介します。

求人・案件に合わせた内容にする

ポートフォリオは、やみくもに作れば良い訳ではありません。
やりたい仕事、獲得したい案件に適したものを作成することが重要です。

例としてスクレイピングの案件に対して、エクセル自動化ツールに関するポートフォリオを提出したとします。

この場合Pythonのコードが書けることは伝わりますが、スクレイピングができるかどうかの判断ができないので、他にスクレイピングのスキルが伝わるポートフォリオを出したエンジニアがいれば案件獲得は難しいでしょう。

自分が取りたい案件に合わせたポートフォリオでアピールする方が効果的ですので、求人・案件ごとに内容を調整しましょう。

見やすいコードを書く

コードには人間性が出るため綺麗で見やすいコードは好印象を与えます。

一方読みにくいコードの場合は以下のような悪いイメージを持たれてしまいます。

  • 仕事が雑
  • ミスが多い
  • 思考が整理できていない
  • 文章で伝える能力が低い

自分以外の人にとってもわかりやすいコードを書くことを意識しましょう。

テストをする

「テスト工程としてどのようなことを行ったのか」をポートフォリオに記載すれば、製品の品質に問題がないアプリを作れる人だとアピールできます。

趣味ではなく案件を獲得できる「実務レベル」のポートフォリオを作成することが案件獲得につながるため、次の3つを盛り込むようにしたいです。

  • テスト項目
  • テストコード
  • テストに関する記述

スキルをアピールするためのポートフォリオですが、しっかり質を担保するためにはテストを行うのが重要です。

作ったポートフォリオを活かす方法

ポートフォリオが完成したらそれを活かして、就職や案件獲得を目指しましょう。
せっかく時間をかけて作ったポートフォリオなので、自分を売り込むツールとして活用しない手はありません。

提案文でアピールする

クラウドソーシングや直営業をする際に提出する提案文の中にポートフォリオのリンクを貼り付けてアピールしましょう。
採用側は何件も提案文を見るため、どのようなものを作ったのかを簡単に記載しておくと親切です。

ポートフォリオを見てもらってからの方が、その後のやりとりがスムーズに進み、ミスマッチを防げます。

SNSでアピールする

副業エンジニアとして仕事を取っていきたいのなら仕事用のSNSアカウントを開設し、そこにポートフォリオを投稿しましょう。

#Python #ポートフォリオ などのタグをつけて投稿している人が多いです。

最近はSNSでも案件の募集があるので、仕事用のアカウントがあると情報をキャッチでき、自分でコンタクトを取る際に話が早く進みます。

ポートフォリオの作り方に悩んだり、学習が思うように進まないときは、プログラミングスクールで学ぶことも検討してみても良いでしょう。

以下の記事で、プログラミングスクールをいくつか紹介していますので参考にしてください。

Pythonを学べるプログラミングスクール5つ【コスパで選ぶ】

上記記事で紹介しているプログラミングスクール以外に 「TechAcademy」や「DMM WEBCAMP」もおすすめです。

「TechAcademy」は学習後に必ず仕事を紹介してくれるプログラミングスクールで、はじめての副業コース
や転職コースなどがあり、自分の理想の働き方を目指すことができます。

「DMM WEBCAMP」
は未経験でも挫折しにくいカリキュラムがあり、転職成功率98%のプログラミングスクールです。

面接対策などの就職サポートがあるのも嬉しいポイントです。

まとめ

副業案件を獲得する、転職活動を成功させるためには自分のスキルをアピールできるポートフォリオを作ることが重要です。

趣味レベルのエンジニアでは信用を得られない可能性が高いので、実務レベルのスキルを持っていることをアピールできるように見やすいコードでバグのない質にこだわったポートフォリオを作りましょう。

ポートフォリオ作成自体も自分のスキルアップになるので、基礎学習と並行してPythonでポートフォリオを作成し案件獲得を目指してください。

そして、フリーランスのPythonエンジニアを目指す場合は、スキルアップや職務経歴書作りなどへのフルサポート体制があるエージェントを利用することで、Python案件獲得に繋げられます。

Pythonの案件が数百以上あるエージェントをご紹介していますので、こちらの記事も合わせて参考にしてください。

フリーランスのPythonエンジニアとして高収入を目指せる!おすすめのエージェントはどこ?