- カナダ発のECプラットフォームShopifyは世界中に導入事例がある
- 国内の導入事例として、「食品・飲料系」「アパレル系」「雑貨・インテリア系」「アウトドア系」のジャンルごとに10個のECサイトを紹介
- 海外の導入事例として、厳選した3個のECサイトを紹介
世界中のネットショップで広く導入されているShopifyですが、実際にはどのような導入事例があるのでしょうか。今回は、実際にShopifyで構築されたECサイトをご紹介します。
国内企業・海外企業それぞれで特徴的なところを選びましたので、ECサイト構築の際にぜひ参考にしてみてくださいね。
Shopifyの導入状況
誰でも簡単に本格的なネットショップを開設できると話題のEコマースプラットフォーム「Shopify」。
現在では世界170か国以上、数百万ショップがShopifyを利用しており、そのグローバル経済活動の効果は4440億米ドル以上とも試算されています。
インターネット上のトレンド分析ツールを提供しているBuiltWithに調査によると、2022年6月時点での世界のECサイトのうち、約20%がSyopifyを利用しており、その人気の高さがうかがえます。
(参考:https://trends.builtwith.com/shop)
Shopifyが日本に本格参入したのは2017年ごろで、その歴史は意外と浅いものの、2020年に国内新規出店数が前年比で228%増となり、現在も成長を続けています。
(Shopify公式のプレスリリースより:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000034630.html)
日本国内企業のShopifyの導入実例10選
日本国内の企業がShopifyを導入したEコマースの実例をジャンルごとにご紹介します。
食品・飲料系
まずは食品や飲食系のECサイトを3つご紹介します。
亀田製菓通販いちば
https://www.kameda-netshop.jp/
「亀田の柿の種」などを手掛ける「亀田製菓」は、Shopify Plusを活用した公式ECサイトを運営しています。
店頭での商品購買層が50代以上で国内市場が縮小していくなか、若い世代や海外への売り上げを狙ってECへ参入しました。
ShopifyPlus公式パートナーと議論を重ね、ブランドストーリーを表現しつつ、顧客とのコミュニケーションを大切にするデザインを追求しています。
カフェ「エルマーズグリーン」
大阪北浜に本店を構えるカフェ「エルマーズグリーン」は、2016年からShopifyでコーヒー豆販売のオンラインストアを運営しています。
時代の変化についていけるShopifyの拡張性の高さを生かし、見ていて楽しく、かつイギリス什器を取りそろえたモダンな店内のイメージを伝えられるデザインになっています。
梅体験専門店「蝶矢」
「ウメッシュ」で知られる「チョーヤ梅酒」は、ユーザーが自分好みの梅や砂糖などの各素材を選び、オリジナル梅酒や梅シロップを作れる体験型の店舗「蝶矢」を運営しています。
もともとはコロナ禍の実店舗休業に際して期間限定でオープンしましたが、オープン初日で完売するなど人気を博し、その後本格的なオンラインストアとして開設されました。
アパレル系
アパレル関連のECサイトを2つご紹介します。
フィットネスウェア「SOULfitwear」
「SOULfitwear(ソウルフィットウェア)」は、スノーボードクロス日本代表の鈴木瑠奈さんが競技活動資金を得るために始めたフィットネスウェアのオリジナルブランドです。
コンセプトは「心体を追求するフィットネスウェア」。Shopifyのデザイン性の高さを生かし、「心も体も満たしていこう」というブランドメッセージを伝えられるデザインを実現しています。
東大アメフト部グッズオンラインショップ「東京大学WARRIORS」
https://shopping.tokyowarriors.com/
東大アメフト部グッズをネット販売している「東京大学WARRIORS」は、コロナ禍で無観客試合が続き、通常なら試合会場で販売しているグッズをファンやOBに届けたいという思いでオープンしました。
サイト内ではTシャツやスポーツタオル、キーホルダー、イヤーブックなど、「東京大学WARRIORS」のロゴ付きグッズが販売されています。
スニーカーブランド専門店「Allbirds」
アメリカ発のスニーカーブランド「Allbirds(オールバーズ)」は、オンラインストアとともに実店舗でShopifyPOSを活用し、オフライン・オンラインを連動させた事業展開が特徴です。
自然由来の繊維を使用した「世界で最も快適なシューズ」の魅力を世界へ発信しつつ、感染対策下でも安心して買い物ができるユーザー体験を提供しています。
雑貨・インテリア系
雑貨やインテリアに関するECサイトを3つご紹介します。
ドッグカメラ販売店「Furbo」
ブラックフライデーに越境ECとして成功を収めたのが、ドッグカメラ販売店「Furbo(ファーボ)」です。
お留守番中の愛犬に対する心配事などをメッセージにすることで、ユーザーに共感してもらえるようなサイトにデザインされています。
商品の性質上、「セールすれば売れる」ものではないこと、ボーナスや年末のギフト需要などを生かす緻密な分析によって、高い売り上げ目標を達成した実績を持ちます。
文具店カキモリ
文具ファンに「聖地」として愛される文具店「カキモリ」は、リピーター増加や遠方からのオーダーに対応する目的でECサイトをオープンしました。
看板商品であるオリジナルのオーダーノートをはじめ、ネットショップならではの豊富な商品を取りそろえ、「楽しく書く」という体験価値を実店舗とともに提供しています。
株式会社はせがわ
https://www.hasegawa.jp/pages/butsudan
老舗仏壇仏具会社である株式会社はせがわは、ShopifyPlusを導入してデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現した実績を持ちます。
オンライン・オフラインをシームレスに連結し、実店舗とネットショップを組み合わせることでユーザーエクスペリエンス(UX)の高い購買体験を実現しています。
アウトドア
アウトドア関連のECサイトをご紹介します。
アウトドアショップ「Hiker’s Depot」
東京・三鷹市にあるアウトドアショップ「Hiker’s Depot(ハイカーズデポ)」は、2021年にShopifyを導入しECをスタートしました。
軽くて持ち運びが楽な「ウルトラライト」のアイテムを取り扱い、ベーシックな機能によるシンプルなサイト構築でEC売り上げを順調に伸ばしています。
「お客様との接客を大切にしたい」という思いから、ECにすべての商品を掲載せず、実店舗との差別化を図っています。
海外企業のShopifyの導入事例3選
カナダ発のShopifyは、海外でも数多くの企業で導入されています。ここでは、海外企業の実例をご紹介しましょう。
アンダーウエアブランド「PARADE」
「PARADE」は、アメリカのZ世代から高い支持を集めるアンダーウエアブランドです。
「胸を綺麗に見せる」「胸を大きく見せる」「異性に魅力的なデザイン」といった従来のデザインでなく、着心地の良さやダイバーシティ、環境問題や社会問題へのコミットをブランドテーマとして掲げています。
ネットショップでは多様な人種や体型・性別のモデルが起用され、「ありのまま」を表現する権利を訴える視覚的なデザインが採用されています。
猫用グッズ専門店「tuft paw」
パンデミックにより、新たな家族の一員としてペットを迎える人、あるいはペット用品をECで購入する人が急増しました。
これをビジネスチャンスと捉えて急成長を遂げたのが、猫用グッズ専門店「tuft paw」です。
猫用グッズながらスタイリッシュでモダンなデザインが特徴で、ネットショップでは使う喜びと手入れのしやすさを写真や動画で表現しています。
サステナブル・アパレル・ブランド「Pangaia」
アパレルブランド「Pangaia」は、アメリカでグローバルなD2Cのスタートアップブランドとして人気です。
サステナブルな素材開発でブランドミッションをコミットしており、ネットショップでShopify Plusを利用しています。
全体的な素材哲学「ハイテク自然主義」を体現したシンプルなデザインのネットショップは、操作性の高さとともに強いブランドメッセージを発信しています。
まとめ
日本のみならず、世界で愛用されるShopifyの導入事例をご紹介してきました。
Shopifyを利用すれば、企業やジャンル、取り組むべきミッションなどに応じた多彩なデザインを表現でき、集客や売上アップだけでなく、社会問題や環境問題にも貢献できます。
豊富な機能やデザインを活用し、ネットショップを世界へ広げていきましょう。