- HubspotはEC業務に必要な機能やツールを一元管理することができるCRMプラットフォーム
- Shopifyと連携することによって、各機能の自動化や詳細なデータ分析を行うことができる
- 無料の基本機能だけでもShopifyの標準機能をさらに拡張させることができる
ShopifyとHubspotと連携することによって、マーケティングの自動化や顧客データの一元管理、顧客属性に特化したコンテンツ提供などが可能になり、ストアビジネスをさらに加速させることができます。
今回は、HubspotとShopifyを連携するメリットとデメリット、連携することによってできることについて紹介します。
Hubspotとは
Hubspotは、アメリカで開発され、現在世界120ヶ国以上の16万7,000社以上の企業に導入されているCRMプラットフォームの一つです。
マーケティングやセールス、カスタマーサポート、コンテンツ管理などEC業務に必要な機能やツールを一元管理することができます。
Hubspotは、以下のソフトウェアを提供しており、それぞれのソフトウェアを駆使することで業務効率化することができます。
- Marketing Hub(マーケティングソフトウェア)
- Sales Hub(営業支援ソフトウェア)
- Service Hub(カスタマーサービスソフトウェア)
- CMS Hub(コンテンツマネジメントシステム)
- Operations Hub(オペレーション支援ソフトウェア)
Hubspotでは、Shopify専用のアプリも提供していますのでShopifyのシステムとHubspotのCRMを 簡単に連携することができます。
公式:https://apps.shopify.com/hubspot?locale=ja
HubspotとShopifyを連携するメリットとデメリット
HubspotとShopifyを連携することによって生じる、メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
HubspotとShopifyを連携するメリット
HubspotとShopifyを連携するメリットとして、以下のものが挙げられます。
- マーケティングの自動化
- カスタマーサービスの自動化
- 顧客データを一元管理できる
- 集約されたデータをレポート機能から分析できる
マーケティングの自動化
マーケティングの自動化によって、より効果的なマーケティング戦略や顧客エンゲージメントを向上させる活動を行い、ビジネスの成長を促進することができます。
Hubspotは自動化ワークフローを簡単に作成できるツールを提供しており、それらを活用することでマーケティング施策を自動で行うシステムを作成することができます。
カスタマーサービスの自動化
チャットボットやヘルプデスクのチケット管理といった自動化システムを活用することで、顧客からの問い合わせを自動的に管理することができます。
カスタマーサポーターを無人化することがミッションではなく、優先順位をつけた上で、優先度の高い重要課題に対応できるようになります。
顧客データを一元管理できる
Shopifyで管理している注文情報や商品情報、顧客データを連携することによって、Hubspot上で全てのデータを管理することができます。
一元管理された顧客データを活用することによって、より顧客属性に合わせたマーケティングを実施できます。
集約されたデータをレポート機能から分析できる
さまざまなマーケティングチャネルを一元管理することによって、各チャネルでの効果を測定し、マーケティング効果を分析することができます。
Hubspotが提供している専用のマーケティングアナリティクスを活用することで、ストアへの流入が多いチャネルや各条件に応じたコンバージョンの状況などを確認することができます。
また、各データとCRM上のコンタクト情報や企業情報と結び付けて、カスタマージャーニー全体の状況を俯瞰できます。
HubspotとShopifyを連携するデメリット
- 無料の基本機能だけでは自動化できない
- アプリを使いこなすのに時間がかかる
無料の基本機能だけでは自動化できない
Hubspotの無料の基本機能だけでも業務効率化することができます。
しかし、マーケティングやカスタマーサポートなどの自動化機能を活用するためには、各ソフトウェアの有料エディションを追加する必要があります。
各ソフトウェアを導入する際に、それぞれ月額使用料が発生するため、優先順位を考慮して導入するソフトウェアを選別することをオススメします。
アプリを使いこなすのに時間がかかる
各ソフトウェアを導入することで、顧客管理の機能性を高めることができますが、利用者はシステムに慣れるまで時間が掛かります。
そのため、今までCRMシステムを利用したことがない場合は注意が必要です。
初めてアプリを使用する場合は、公式ホームページに掲載されている参考資料や経験豊富なカスタマーサポートチームに相談するなどして、システムに慣れる時間を設けるようにしましょう。
HubspotとShopify連携で出来ること
HubspotとShopifyを連携することによって、以下のことが可能となります。
- 精度の高いセグメンテーションを実施できる
- 顧客属性に特化したコンテンツを提供できる
精度の高いセグメンテーションを実施できる
Shopifyの標準機能にも顧客セグメンテーション機能が搭載されていますが、Hubspotを連携することで、より精度の高いセグメンテーションを実現できます。
Shopifyの購入データに加えて、リード情報やアクティビティ履歴、サイト上での行動をもとに、正確なターゲッティングが可能になり、販売やマーケティングの収益率の向上が見込めます。
顧客属性に特化したコンテンツを提供できる
Hubspotは、顧客属性や行動などをもとにパーソナライズされたコンテンツを提供することができます。
Shopifyでは、注文情報や商品情報などのデータを収集することができますが、顧客の行動パターンや履歴を追跡することはできません。
ですが、Hubspotと連携することによって、顧客の購入履歴やアクセス履歴を組み合わせたパーソナライズされたコンテンツを提供することができます。
それによって、顧客の興味やニーズに合わせたコンテンツを提供することができ、コンバージョン率の向上に繋がっていきます。
まとめ
ShopifyとHubspotを連携するメリットやデメリット、連携することによってできることについて紹介しました。
Hubspotと連携することにより、Shopifyが標準で持っている顧客管理機能をさらに拡張させることができ、ターゲッティング精度の向上やセールスの効率化などを行うことができます。
無料版の基本機能だけでも、Shopifyで収集することができないデータを扱うことができるため、まずはお試しで使ってみてはどうでしょう。