- ヤマトは国内で圧倒的なシェアを持っているため、ヤマトに特化したアプリが豊富
- アプリを用いることで発送業務の効率化を図れる
- 業務効率化できれば、販売販促やマーケティング施策の検討などの業務に時間をコミットできる
ヤマトは、『令和3年度 宅配便(トラック)取扱個数』の企業別シェアにおいて、46.6%を占めています。
また、Shopifyではヤマトと連携できるアプリが豊富に揃っているため、Shopifyを利用するユーザーにとっては、ヤマトを配送業者として選ぶメリットが大きいといえます。
今回は、Shopifyでヤマトが利用しやすい理由と発送業務に役立つアプリについて紹介します。
Shopifyでの配送業者はヤマトが利用しやすい
ヤマトが利用しやすいポイントとしては、国内発送の割合が高いヤマトに特化したアプリが多いことが理由として挙げられます。
ヤマトは国内で圧倒的なシェアを持っており、多くの国内企業がヤマトを利用しています。
日本国内におけるユーザーにとって、ヤマトと連携が必要となるケースが多いため、特化したアプリが多くリリースされています。
また、Shopifyはヤマトとの連携が容易であることが挙げられます。
ヤマトは専用のAPIを提供しており、送り状の発行や集荷予約、荷物の配送ステータスの取得など、配送業務に関する機能を自分たちのシステムに取り組むことができます。
そのため、ヤマトに特化したアプリを開発することが比較的容易にできます。
Shopifyでヤマトと自動連携してくれる「配送マネージャー」の機能
公式:https://apps.shopify.com/haisou-manager?locale=ja
Shopifyアプリ「配送マネージャー」は、ヤマト、佐川急便、日本郵政の配送伝票と連携できるCSVファイルの作成や配送日付の指定、発送完了メールの一括送信などの配送業務を自動処理するためのアプリです。
配送マネージャーは、主に以下の機能を提供しています。
- 配送伝票設定
- 注文伝票CSV出力機能
- 追跡番号(送り状番号)の一括処理
配送伝票設定
配送伝票設定では、ヤマト、佐川急便、日本郵政の配送システムの指定フォーマットに沿って値を出力するために各項目の設定ができます。
こちらの伝票設定ができていないと、次節で紹介する注文伝票CSV出力機能で、CSV出力することができないため、アプリをインストールしたら優先して設定しましょう。
注文伝票CSV出力機能
ヤマト、佐川急便、日本郵政のいずれかのCSVフォーマットに出力できる機能となります。
Shopifyの注文管理にデータが登録されると、その情報が一覧としてアプリ内に表示されます。
アプリ内に表示されたデータはフィルタリングすることができ、支払いステータスと配送ステータスを指定することで、特定の注文データを抽出して指定したフォーマットにあわせてCSV出力できます。
追跡番号(送り状番号)の一括処理
配送業者のシステムから出力される追跡番号入力用のCSVファイルを登録し、注文顧客に発送完了メールを送信することができる機能です。
該当する配送業者を選択し、対象のCSVファイルを登録することで、追跡番号追加一覧が表示されます。
一覧から追跡番号を反映させたい情報を選択し、「追跡番号追加」をクリックすることで追跡番号の反映が完了し、顧客に発送完了メールが送信されます。
なお、配送倉庫が複数登録されている場合は、任意の配送倉庫を選択することができます。
効率化しよう!Shopifyの発送で役立つアプリ3選
Shopifyアプリを利用することによって、複数の配送会社との連携や発送オプションの拡充、注文情報を自動的に同期したりなど、今まで手動で時間と手間をかけていた発送業務を効率的に処理することができます。
今回は数あるアプリの中から、以下のアプリを紹介します。
- Japan Order CSV
- Ship&co
- easyRates: 日本郵便
Japan Order CSV
公式:https://apps.shopify.com/japan-order-csv?locale=ja
「Japan Order CSV」は、Shopifyの注文管理で管理している受注データをCSV出力した際に、日本式のフォーマットに調整してくれる、出荷指示データ連携アプリです。
ShopifyのCSVデータのフォーマットは、すべて英語圏のフォーマットで出力されるため、日本人が利用するには少々使いづらいと感じることがあるのではないでしょうか。
具体的な例として以下が挙げられます。
- 日本語版Excelでファイルを開くと文字化け
- 名前の順番が名姓で出力される
- 都道府県名がShopifyで指定しているコードで出力される
Japan Order CSVはこれらのフォーマットに関する問題を調整してCSV出力することができます。
無料プランでは、Shopifyの受注データのみが対象となります。
有料プランになると、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵政だけでなくFBAやクリックポストなど多数の受注データに対応できます。
Ship&co
公式:https://apps.shopify.com/shipandco?locale=ja
「Ship&co」は、以下の業務を一つのインターフェースから一元管理できる配送管理アプリです。
- 国内・越境ECの複数ECストアのオーダー管理
- 各配送業者アカウントとの連携
- 送料比較
- 送り状とインボイスの発行
- 追跡情報の自動同期
- 発送完了メールの自動送信
ストアのオーダー情報と各配送業者アカウントを連携することによって、注文と配送にまつわる情報を自動的に同期できます。
これにより人為的なミスを減らし、より正確な配送プロセスを実現できます。
easyRates: 日本郵便
公式:https://apps.shopify.com/easy-rates-japan-post?locale=ja
「easyRates: 日本郵便」は、日本国内から日本郵便の国際郵便サービスを利用して配送するストアを対象にした配送料金自動計算アプリです。
配送先住所と注文商品に基づいて、最新の日本郵便国際配送サービスの配送料金を自動計算し、適切な配送オプションを提供します。
同社が提供している「easyLabel: 日本郵便」とアプリ連携することによって、注文時に選択した配送方法がeasyLabelの発送ラベル作成時に自動連携されます。
これによって、手動でラベルを作成するという手間を軽減できます。
まとめ
今回は、Shopifyでヤマトが利用しやすい理由と発送業務に役立つアプリについて紹介してきました。
Shopifyは、ヤマトとの連携をスムーズにするためのアプリが豊富に用意されています。
発送業務アプリを利用することにより、今まで時間と手間がかかっていた作業を大幅に効率化できるため、販売促進に関する活動やマーケティング施策の検討に時間を費やすことができます。
自社のストアにマッチしたアプリを導入して、業務を効率化していきましょう。