- Locksmithは特定のユーザーや製品などに対してアクセスを制限できる有料アプリ
- 特定タグを持っている人限定に商品を販売したり、注文数や金額に応じた限定商品の販売、パスコードを持っている人限定の商品販売などが可能になる
- Locksmithは日本語対応されていないが、簡単に設定できる
「限定商品」「特別商品」と聞くと、なんとなく気になってしまうものですよね。
ShopifyのLocksmithというアプリは、商品やユーザーを限定してシークレット販売ができるアプリです。
今回は、シークレット販売ができるShopifyアプリLocksmithについて詳しく解説します!
Locksmithとは?
「ゴールドランクの会員様向け商品」のように、特定ユーザーに対してアクセスを制限して商品を販売したい場合ってありますよね。
Shopifyにはストアに対してかけるパスワード設定の機能はありますが、特定のユーザーやページに対して制限をかけることはできません。
このような場合に使えるのが、シークレット販売ができるLocksmithというアプリです。
公式:https://apps.shopify.com/locksmith?locale=ja
Locksmithを導入することで、特定のユーザーに対してページのアクセスを限定したり制御できるようになります。
アプリ自体は使いやすくて大変便利ですが、日本語対応されていない点に注意が必要です。
Locksmithの価格設定
LocksmithはShopifyの有料アプリです。
15日間は無料トライアルがありますが、それ以降は月額料金がかかるので注意してください。
金額は2023年3月現在、以下のようになっています。
プラン | 月額料金 |
---|---|
BASIC SHOPIFY | $9/月 |
SHOPIFY | $29/月 |
ADVANCED SHOPIFY | $99/月 |
SHOPIFY PLUS | $199/月 |
Locksmithでできること
ShopifyのLocksmithを利用すれば、以下のような条件によってパスワードでページがロックされます。
- ストア全体
- 商品
- コレクション
- ページ
- 価格
- ショッピングカート
- ブログ
- 商品バリエーション
- 特定のタグ
- 特定の国・場所やIPアドレス
- 特定の日時
実際にLocksmithでどのようなことができるのかを利用シーンによって見ていきましょう。
特定タグを持っている人限定に商品を販売できる
たとえばコレクション作成の際に「限定商品」という顧客タグをつけることにより、このタグを設定しているコレクションはすべてパスワードロックされます。
見せたいユーザーごとに異なるタグを設定すれば、それぞれで見せるページを変化させられるようになります。
注文数や金額に応じて限定商品を販売できる
ストアをリピート利用してくれるお得意様や、一定額以上を購入してくれたユーザー向けに限定商品を販売できます。
過去の注文数が指定以上であったり、カートの金額が設定額以上、過去の注文に特定の商品が入っている場合など、ニーズに応じて多様な条件設定が可能です。
パスコードを持っている人限定の商品を販売できる
メールマガジンの読者に向けて「メルマガ会員様限定!」ような形でパスコードを配布すれば、一部の人のみが見られる商品ページを作成できます。
メルマガを利用する場合には、Klaviyoアプリと連携することでさらに効果的なマーケティングが可能になります。
Locksmithの使い方
基本的にLocksmithを使い場合、「Locks」で限定ページを設定し、「Keys」でロックをかけたリソースへアクセスする条件を設定します。
ここでは、顧客タグ「限定商品」でロックをかける会員限定コレクションの作成方法をご紹介します。
事前準備|対象ユーザーのみ閲覧できるコレクションを作成する
通常の手順でコレクションを作成します。
今回は特定タグによってパスワード制御を行うので、商品タグが「限定商品」と一致するように条件を指定します。
事前準備|顧客タグに対象タグを設定する
各顧客データ内にある「タグ」にも、ロックするタグを登録しておきます。
限定ページを設定する
アプリ管理画面の「Add lock」を選択し、パスワードロックをかけたい対象を選択します。なお、ロックをかける対象は1つずつ設定が必要です。
「Enable this lock」にチェックを入れることで、ロックが有効になります。
コレクションを対象にする場合には、「Protact products in this collection」にもチェックを入れましょう。
今回はコレクションを対象にしているため、2つともにチェックが入っている状態で「Create lock」をクリックします。
アクセス条件を設定する
ロックを設定したリソースに対し、「+Add key」で条件を追加します。
今回は顧客タグを条件にするので、条件に「is tagged with」を選択し、対象となるタグ「限定商品」を設定しましょう。
表示・非表示の制御設定
右側にある「Setting->Advanced」で詳細の条件を指定します。必要に応じてチェックを入れて「Save」をクリックしてください。
- Hide any links to this collection and its products:コレクションと商品へのリンクを非表示化
- Hide this collection and its products:コレクションと商品を非表示化
- Enable manual locking:手動ロックを有効化
- Hide collection from sitemaps:サイトマップからコレクションを非表示化
- Add the “noindex” meta tag to any pages protected by this lock:ロック保護中の全ページに「noindex」メタタグを追加
メッセージ設定
「Message」テキストボックスの内容は、デフォルトでは英語になっているので、変更しておきましょう。
日本語へ変更する場合には、Locksmithのトップページで「Manage your Locksmith setting」を選択し、HTMLを使用して日本語メッセージを設定します。
メッセージは、「ゲスト向けのメッセージ」と「アクセス権限を持たない人向けのメッセージ」の2種類を設定できます。
まとめ
ユーザーを限定したシークレット販売は、ストアやブランドに対する顧客ロイヤリティを高め、特別な購買体験を提供できるとあって、Shopifyのストアでも積極的に活用していきたい機能です。
Locksmithを活用してブランドの価値を高め、集客や売り上げを加速していきましょう。